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「子どもはコミュ障に育ってほしい」川上量生・カドカワ社長の独自教育論

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川口穣AERA#子育て

川上量生(かわかみ・のぶお)/1968年生まれ。京都大学工学部卒業。サラリーマン生活を経て、IT関連企業のドワンゴを創業。2014年にドワンゴとKADOKAWAを経営統合し、現在はカドカワ社長(撮影/小原雄輝)

川上量生(かわかみ・のぶお)/1968年生まれ。京都大学工学部卒業。サラリーマン生活を経て、IT関連企業のドワンゴを創業。2014年にドワンゴとKADOKAWAを経営統合し、現在はカドカワ社長(撮影/小原雄輝)

 うちの子だけ遅れるわけには……。子育てでは同調圧力に悩みがち。どう子どもに向き合えばいいのか。カドカワの社長で4歳の娘を持つ父でもある川上量生さんに聞いた。

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「子どもはコミュ障に育ってほしい」

 ニコニコ動画などで知られるドワンゴの創業者で、現在はカドカワの社長を務める川上量生さんは、かつてそう語っていた。コミュ障とは「コミュニケーション障害」を略したネット用語。その真意は、コミュニケーションが得意で器用になんでもこなせるようになるよりも、何か飛び抜けた力を持ってほしいという思いだった。

 川上さん自身は子ども時代、同世代の子とはあまり話さず、本ばかり読んで過ごしていたが、両親から何かを強制されるようなことはなかった。

「自分の子にも、これを身につけてほしいというような、何かを押し付けることはしたくありません」

 川上さんには4歳になる娘がいるが、バレエ、ピアノ、英語、中国語……と実にさまざまな習い事をしている。

「それは子どもにこうなってほしいという意識からではなく、選択肢を与えるためです。いろいろやらせてみて、喜んでいるものを伸ばしてあげられればいいと思う」

 楽しそうに通っている習い事は続けさせて、そうではないものはやめることを検討しているそう。

「子どもは、最初の段階では何かをやってみたいという欲求は持っていないと思います。だから、完全に子どもの好きにさせる、最初の段階ですべてを任せるというのは無責任です。でも、コントロールしたり押し付けたりするのもダメ。まずはいろいろな経験をさせてあげたいですね」

 子どもと接していて、気づくことも多い。

「やる気のあるなしで、こんなに変わるのかと見ていておもしろいくらい。これ、絶対大人も同じですよね」

 川上さんらドワンゴは2016年、インターネットと通信制高校の制度を活用した「ネットの高校」N高校を立ち上げた。高校卒業資格が取得できる傍ら、プログラミングやエンターテインメント、ファッションなどをプロフェッショナルのもとで学ぶことができる。根底には、子育てに共通するマインドがある。


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