クレジットカードを登録して決済したり、コンビニのレジで支払ったりできるのは、アマゾン楽天などの通販サイトと同じ。もう一つ、フリマアプリならではの決済方法が、自分が商品を売って手にした売上金でポイントを購入し、そのポイントで支払う方法だ。うまく使えば、物々交換のように金銭負担なしで欲しい商品を手に入れることができる。

「売買する相手に住所を知られるのはなんだか怖い」という利用者は多い。そんな声に応えるのが、「メルカリ便」というシステムだ。

「メルカリ便は『匿名配送』といって、相手に自分の名前や住所を知られずに、商品を発送したり受け取ったりできます。日本郵便を使う『ゆうゆうメルカリ便』とヤマト運輸を使う『らくらくメルカリ便』の2種類が選べます」(川崎さん)

 これらの方法を使えば、スマホ画面にバーコードを表示させ、郵便局やヤマト運輸の営業所、コンビニに設置されている機械にかざすと配送用のラベルが印刷される。宛先を記入する手間が省けるメリットもある。(編集部・川口穣)

AERA 2018年9月10日号より抜粋

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川口穣

川口穣

ノンフィクションライター、AERA記者。著書『防災アプリ特務機関NERV 最強の災害情報インフラをつくったホワイトハッカーの10年』(平凡社)で第21回新潮ドキュメント賞候補。宮城県石巻市の災害公営住宅向け無料情報紙「石巻復興きずな新聞」副編集長も務める。

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