「孤独は政府では解消できない」NPO理事長が語る支援のあり方 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「孤独は政府では解消できない」NPO理事長が語る支援のあり方

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奥田知志(おくだ・ともし)/1963年生まれ。牧師。北九州市を拠点に活動。困窮者支援の全国組織の共同代表(撮影/タカオカ邦彦)

奥田知志(おくだ・ともし)/1963年生まれ。牧師。北九州市を拠点に活動。困窮者支援の全国組織の共同代表(撮影/タカオカ邦彦)

 孤立状態になると、助けてと言える相手がいないだけでなく、相談にも来ない人がいます。自分の現状認識が難しい事態になっているからです。

 僕らの目指す支援は、細い糸のようなもの。専門家が行う支援は、ロープのようなもの数本で確実につなぎ留めます。でも1、2本が切れるとすぐにガタガタに。だから素人であっても細い糸百本、千本でからめ捕る方がいい。10本ぐらい切れてもごまかせるわけです(笑)。「質より量」が大事。なぜなら関係が勝負だからです。それが、これから先の地域のイメージです。

 僕は国家に孤独を埋めてもらおうとは思いません。独りでいることが担保されないままで国家が一つの大きな学校のようになった時、そこで承認されなかった人は行き場を失ってしまう。政府が孤独解消を施策として進めれば同化が強まるだけで、いろんな人と一緒に生きていく社会にはならないと思います。

(聞き手/朝日新聞文化くらし報道部・高橋美佐子)

AERA 2018年9月3日号より抜粋


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