朝日新聞出版が主催した「AERAトークイベント“女と男その先へ”セクハラ・パワハラと働き方改革」に出演した野田聖子総務相=18日、東京都中央区(撮影/写真部・小原雄輝)
朝日新聞出版が主催した「AERAトークイベント“女と男その先へ”セクハラ・パワハラと働き方改革」に出演した野田聖子総務相=18日、東京都中央区(撮影/写真部・小原雄輝)

 野田聖子総務相は18日、朝日新聞出版が主催した「AERAトークイベント」で自身が首相になったら日本はどうなるか、と問われ「男の人も女の人も、みんなが深呼吸しやすくなる。そして、子どもたちが安全安心に暮らせる、自慢できる国になる」とした。9月の総裁選には「出る」と断言した。自民党総裁、首相として目指す国の姿を明確にしたかたちだ。

 自身が積極的に取り組むセクハラや選択的夫婦別姓の問題については「女性政策に前のめりになりすぎている、他のことができないと思われると注意してくれる同僚議員がいるが、これらは女性政策ではなく国策だ。今必要なのは当たり前の経済政策ではなく、今まで使ってこられなかった日本のポテンシャルを使い切ること。その代表格が女性だ」と指摘した。

野田総務相は「岩盤規制という言葉は安倍首相もよく使うが、それを変えていかないと次の日本は出現しない。セクハラ問題や選択的夫婦別姓はそのために必要なアイテムの一つなのに、勉強が足りない方はすぐ女性政策だとカテゴライズする」。その上で「総裁選に向けた手の内を何も見せていないうちから、女性政策しかできないとレッテルを貼る人がいる。困ったもんだ」と話した。(AERA編集部・上栗崇)

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