また、「さすがお兄ちゃん（お姉ちゃん）！　頼りになるわ～」といった言葉も、一番っ子のときめきワード。本当は一番っ子だってはめをはずして遊んだり、わがままを言いたい。でも、そこはお兄ちゃん、お姉ちゃんだから、ぐっと我慢しているのです。ですから、そこをほめてもらえば、日ごろの苦労も吹っ飛ぶというもの。

　しかし、叱られると、こちらの想像以上にダメージを受けてしまうのも一番っ子。典型的な優等生タイプの一番っ子にとって、「余計なことをして怒られるくらいなら、きちんとルールを守っていたほうがラクだ」というくらい、プライドを傷つけられるのは耐えがたいこと。意外と打たれ弱いのです。

　もうひとつ。計画をたててきちんとこなし、堅実に過ごす一番っ子にとって、壁にぶつかったときや、想定外のことが起きたときは最大のピンチです。たとえ表に出さなくても、そんなときの動揺は半端ではありません。とはいえ、一番っ子はリスクをうまく避けることも大得意。そんなことにならないよう、普段から用意周到に備えているのも一番っ子ならではなのです。

　一番っ子は、要領がいいというより、誠実に仕事に向かい、着実に力をつけていくタイプ。ですから、社会的に地位の高い仕事を目指す人が多い様子。ちなみに、オバマ前米大統領や、宇宙飛行士の向井千秋さん、若田光一さんも一番っ子です。ほかにも、医師や教師、堅実に仕事を進める面から経理や総務なども向いています。

　親や先生など、つねに周りの人の期待に応えようと一生懸命な一番っ子。過度なプレッシャーや励ましは重荷になってしまうかも。ときには肩の力を抜いて、気楽に過ごせるといいですね！