四国の秘境で古民家民宿を営む米国人、「仙人のような暮らしだ」と衝撃 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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四国の秘境で古民家民宿を営む米国人、「仙人のような暮らしだ」と衝撃

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柳堀栄子,守田直樹AERA
アレックス・カー/1952年、米国生まれ。東洋文化研究者。イェール大学日本学部卒業後、慶應義塾大学国際センターで日本語研修。書や古典演劇、古美術など日本文化の研究に励む(写真:アレックス・カーさん提供)

アレックス・カー/1952年、米国生まれ。東洋文化研究者。イェール大学日本学部卒業後、慶應義塾大学国際センターで日本語研修。書や古典演劇、古美術など日本文化の研究に励む(写真:アレックス・カーさん提供)

徳島県三好市祖谷にある茅葺き屋根の古民家を改修。1棟貸しの宿泊施設として再生した(写真:アレックス・カーさん提供)

徳島県三好市祖谷にある茅葺き屋根の古民家を改修。1棟貸しの宿泊施設として再生した(写真:アレックス・カーさん提供)

 四国の険しい山に囲まれ、日本三大秘境としても知られる徳島県祖谷(いや)に、外国人観光客が急増している。東洋文化研究者で景観保存活動をしている、米国人のアレックス・カーさん(65)が祖谷の魅力を世界中に発信しているからだ。アレックスさんはこの地に古民家を購入し、「ち庵」と名付け、宿に改築した。そんなアレックスさんに、地方創生の秘訣を聞く。

【古民家を宿に改築した写真はこちら】

*  *  *
 霧がかった祖谷渓谷を初めて見た時、まだ大学生だったのですが、まるで絵の中に入ったような気持ちになり、衝撃を受けました。「仙人のような暮らしがある」と思ったんです。その後、買った古民家は幽霊が出そうなあばら家。電気もなく雨漏りもする状態でした。購入したのは1970年代でしたが、外国から来ていた文化人は、旧大名屋敷や古民家に住んでいたんです。翻訳家のメレディス・ウェザビーさんは、東京・六本木に古民家を移築していました。

 外見は古い家のまま、水回りなどを現代風にリノベーションすれば快適に住めます。欧米では当たり前のこと。父の仕事の都合で幼少期に2年間日本に住んでいた時も、茅葺き屋根の家を改修していました。暖炉があって、それが格好よかった。

 日本人は古いものへのアレルギーが強い。外国人観光客が求めているものは、文化的な環境や田舎の風景です。欧米人は景色がきれいな田舎に慣れているので、それが当然だと思っています。それは日本の美しい田舎があれば、欧米の観光客は喜んで家族を連れていくはず。観光業は過疎が進む地方の救いになるでしょう。


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