宝塚トップスター・明日海りお “童顔”に悩み焦った過去 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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宝塚トップスター・明日海りお “童顔”に悩み焦った過去

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清野由美AERA

 宝塚歌劇団全5組の筆頭「花組」のトップスター・明日海りおと聞けば、「女子たちの理想の男性像」を具現化した存在。セットに入りカメラを向けると、一瞬、花々が色あせて見えた。萩尾望都の漫画が原作の宝塚大劇場公演「ポーの一族」では、バンパネラとして永遠の刻を生きる美少年エドガー・ポーツネル役を演じる。ファンも多いこの役を演じる思いを、明日海さんに聞いた。

──萩尾望都作品の中でも「ポーの一族」は熱狂的な信奉者がいます。その主人公、エドガーを演じることになりました。どう思われましたか。

明日海:私も一ファン、一読者として、原作は読んでいましたが、今回あらためて読み直しました。神秘的な感情が渦巻く世界に、もう一度打ちのめされました。私にとって、主人公のエドガーは特別すぎて、崇高すぎて、いまは恐れ多い気持ちでいっぱいです。

──「ポーの一族」の舞台化は、演出家の小池修一郎氏が、入団以来30年以上も胸に温めてきた舞台といいます。

明日海:バンパネラになってしまったがゆえに、人と違う哀しみと葛藤を抱えて、永遠を生きねばならない。萩尾先生、小池先生、そしてタカラヅカと、それぞれのファンの方に、さまざまな思いを喚起する作品で、そんな作品の主人公をどのように演じていくのか、責任の重さに緊張しています。

──表現は、どう工夫されているのでしょうか。

明日海:私は男役としては背が高いほうではないので、これまでも声やしぐさでの表現を意識してきました。今回はとりわけ「声」を考え直さないといけないな、と思って取り組んでいます。

 主人公のエドガーは3世紀にわたる時間を生きているのに、外見は少年のまま。見た目と内面に大きなギャップがあり、その内面に複雑な感情を隠しています。そんな人物が発する声は、深くて、まろやかであるはず。すべてをさとった上で、少年の透明感があるものでないといけないな、と。

 萩尾先生が作品で描かれたエドガーは、目の寂しさ、結んだ口の薄さ、頭の後ろのオーラ、背骨のライン……といったところに魅力があって、だからこそ少年なのにセクシー、という独特の存在感が出るのだと思います。そのような造形に自分を近づけていきたいです。


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