山口線SLやまぐち号にD51投入、梅小路の試運転に密着取材 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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山口線SLやまぐち号にD51投入、梅小路の試運転に密着取材

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大越裕AERA
SLやまぐち号に採用されたD51-200。JR西日本梅小路運転区内を試走し、大規模修繕して本線に投入されることになった(撮影/楠本涼)

SLやまぐち号に採用されたD51-200。JR西日本梅小路運転区内を試走し、大規模修繕して本線に投入されることになった(撮影/楠本涼)

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 JR西日本は15年10月、梅小路運転区内に、SLの検査に特化した専用検修庫を新設した。修理の場である検修庫自体は、国の重要文化財の指定を受ける、大正時代に作られた扇形の車庫を含む歴史的建造物だ。車庫には「SLスチーム号」として博物館の敷地を走る蒸気機関車が何両も並び、博物館を訪れた見物客が手を触れることもできる。

「SLの動態保存は、車両部品の老朽化との闘いです。このD51は昭和13年製ですので、もちろん当時の部品などは残っていません。壊れた部品の修理や機械加工は、できる限り我々で行い、どうしても無理なものだけはメーカーに特注品を作ってもらいます」(長澤さん)

 今秋から山口線を走るD51形蒸気機関車は、もともと大型の貨物用機関車だった。

「『D』は片側の動輪が四つという意味。それに対して『C』が頭文字につくC57などの機関車は、D51よりも大きな動輪が三つの設計です。自転車のタイヤと同様、動輪の半径が小さいほどスピードが出ないかわりに馬力が上がります。つまりD51は基本、貨物用なんです」(同)

 D51は1936年から45年にかけて製造された。国内貨物輸送の増大に対応するため、長期にわたり製造、その数は日本の機関車のなかで最多の1115両にのぼる。「デゴイチ」の愛称が蒸気機関車の代名詞として国民に広まったのもそのためだ。

 JR西日本は全国でも早くからSLの復活運転を遂げた山口で、SLを活用した地域活性化に向けた取り組みをさらに進めていく。(ライター・大越裕)

AERA 2017年12月18日号


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