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最初は閑古鳥も…がん患者の“見た目”をケアする女性が奮闘

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高橋有紀AERA#がん#ヘルス

村橋紀有子さん(46)/【本業、右】エステインターナショナル取締役:東京都港区に夫婦でサロンを経営。美容師として働く/【複業】みなとアピアランス・サポート相談室:港区と連携協定を結び、病院などでアピアランスアドバイザーとして相談に対応(撮影/伊ヶ崎忍)

村橋紀有子さん(46)/【本業、右】エステインターナショナル取締役:東京都港区に夫婦でサロンを経営。美容師として働く/【複業】みなとアピアランス・サポート相談室:港区と連携協定を結び、病院などでアピアランスアドバイザーとして相談に対応(撮影/伊ヶ崎忍)

 複数の仕事を持ってパラレルに働く「複業ワーカー」が現れ始めた。複数の分野に精通することは純粋に、働く上での強みとなりうるが、中には「誰かの役に立ちたい」が複業のモチベーションというケースもある。

「それ、すっごく似合う!」「ショートヘアもありかも!」「普段のケアはどうするの?」

 女子会のように盛り上がるトーク。東京慈恵会医科大学附属病院(東京都港区)の一室にいるのは、夏にがんの手術を受けた女性と看護師、そして美容師でアピアランスアドバイザーの村橋紀有子(ようこ)さん(46)だ。

 患者の女性が頭につけているのは、村橋さんと一緒に選んだウィッグ。抗がん剤や放射線治療による脱毛、皮膚のくすみ、爪の変色といった外見(アピアランス)の変化をケアする取り組みは、アピアランスケアまたはサポートと呼ばれる。働きながらがんを治療する人が増える中、注目されている分野だ。村橋さんはこの分野に、美容のプロの立場で取り組む。サロンで美容師の仕事をするかたわら、月2回病院を訪れ、「アピアランス・サポート相談室」を開く。

 村橋さんが美容師の資格を取得したのは結婚後。夫の家は3代続く老舗美容室で、近代美容の草分けと呼ばれた義父のもと、エステや化粧品など国内外の美容技術全般に触れる機会に恵まれた。とりわけ関心を持ったのが、医療用ウィッグだった。


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