稲垣えみ子「年をとることの一番の苦しさは…」 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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稲垣えみ子「年をとることの一番の苦しさは…」

連載「アフロ画報」

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稲垣えみ子AERA#稲垣えみ子
稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年、愛知県生まれ。元朝日新聞記者。著書に『魂の退社』(東洋経済新報社)など。電気代月150円生活がもたらした革命を記した魂の新刊『寂しい生活』(同)も刊行

稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年、愛知県生まれ。元朝日新聞記者。著書に『魂の退社』(東洋経済新報社)など。電気代月150円生活がもたらした革命を記した魂の新刊『寂しい生活』(同)も刊行

愛媛県で講演したら干しみかんのお土産が! 冷蔵庫がないからというご配慮に涙する(写真:本人提供)

愛媛県で講演したら干しみかんのお土産が! 冷蔵庫がないからというご配慮に涙する(写真:本人提供)

 元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。

【稲垣さんが愛媛県の講演でいただいた干しみかん】

*  *  *
 アフロ効果により、時おり講演に呼んでいただくことがあるのですが、これが全く得意ではありません。緊張のあまり偉そうなことをペラペラ喋っては「オマエ何様やねん」と落ち込むことの繰り返し。じゃあ受けなきゃいいんだが、勇気を出して出かけると時にハッとする出会いがあるのでした。

 先日もある講演で、とても印象に残る話を聞きました。

 例によって超節電がもたらした一人タイムスリップ生活を笑われながら披露した後、質問タイムです。一人の女性が手を挙げました。曰く、仕事の都合で故郷から一人東京に出てきて、今とても寂しいという。「稲垣さんは寂しくないんでしょうか?」

 彼女がどのくらい寂しかったかというと、ある日、近所で車椅子のおばあさん(赤の他人)が佇んでいるところへ思わず近づき「スミマセンが背中をさすって頂けませんか」と頼んだのだとか。で、実際にさすってもらって泣いてしまったというのです。以来、そのおばあさんと顔を合わせるたびに「大丈夫?」と心配されているとのこと。


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