『はいからさん』復活の舞台裏 原作と画風を変えた深い理由

矢内裕子AERA
おてんばな主人公・紅緒が木から落ちる、印象的な冒頭の場面。紅緒を許婚の少尉が受け止めて助ける (c)大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会
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おてんばな主人公・紅緒が木から落ちる...

 シリーズ累計1200万部を超える『はいからさんが通る』。いち早くテレビアニメ化され、舞台にもなった伝説の少女マンガが、40年の時を経て新作アニメーションに。その古びない魅力とは。

【印象的な冒頭の場面はこちら】

 大正時代を舞台に、17歳の女学生・花村紅緒(べにお)の恋と成長を描いた『はいからさんが通る』(以下、『はいからさん』)。

 1975年に「週刊少女フレンド」で連載が開始された当時は、あまりの人気に1年間の連載の予定が2年に延長されたほどだ。主人公・紅緒の、大きなリボンを髪につけ、矢絣(やがすり)の着物にえび茶の袴、ハーフブーツという格好は、大正時代の女学生に大流行したスタイルだ。

 その後、卒業式に「着物に袴」ファッションが流行したのも、『はいからさん』の影響だと言われている。

 発行部数はシリーズ累計1200万部。これまでもテレビアニメ、新派、宝塚とさまざまなメディアで取り上げられてきた『はいからさん』だが、このたび初の劇場版アニメーションが前後編で制作された。

 人気作品がしのぎを削るマンガ界において、あえて今、この作品を選んだのはなぜか。ワーナー ブラザース ジャパンの松田章男プロデューサーに話を聞いた。

「『はいからさん』は高い強度をもつキャラクター、プロット、ストーリーを備えた名作です。普遍的な魅力がある名作は、時代や世代を超えていくことができます」

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