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3割は予想外のものを… 「死の体験旅行」でわかる最後に自分が残すもの

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小野ヒデコAERA#終活

講座内では参加者が大切だと思うものを書き出す。1回の受講料は3千円。18歳から参加できる(撮影/編集部・小野ヒデコ)

講座内では参加者が大切だと思うものを書き出す。1回の受講料は3千円。18歳から参加できる(撮影/編集部・小野ヒデコ)

倶生山なごみ庵 住職・浦上哲也さん(44)/一般家庭に育ち、25歳で僧侶に。横浜市で寺院「なごみ庵」を設立。1回完結型の「死の体験旅行」を企画・運営している(撮影/編集部・小野ヒデコ)

倶生山なごみ庵 住職・浦上哲也さん(44)/一般家庭に育ち、25歳で僧侶に。横浜市で寺院「なごみ庵」を設立。1回完結型の「死の体験旅行」を企画・運営している(撮影/編集部・小野ヒデコ)

 東京都内の寺院で開かれている“死を身近に感じる講座”が人気だ。現在は、月1度の開催で、ホームページ上に募集をかけると、すぐ定員に達する盛況ぶり。どのように「死」を感じるのか。記者(33)も参加してみた。

【倶生山なごみ庵 住職・浦上哲也さんはこちら】

 豊島区にある金剛院。平日夕方、寺院の一室が会場の講座「死の体験旅行」に参加する男女が集まり始めた。講座は横浜市の寺院「なごみ庵」の主催。2013年1月から開き、今回は122回目だ。これまでのべ2300人が体験した。この日の参加者は仕事帰りとみられる25人で30~40代が中心。他人の視線を気にせず集中できるように座席は壁向きになっていた。

 午後7時、講師のなごみ庵住職・浦上哲也さん(44)が講座の趣旨を説明し始めた。

「途中、涙が出る人もいると思います。あまりにもつらい場合は無理なさらないように」

 いよいよ始まった。まずは、配られたカード1枚につき一つ、「自分の大切なものや好きなもの」を書き、計20枚のカードを並べ広げる。やがて会場は暗くなり、やさしい音色のBGMが響き始めた。ここからが本番だ。今後受講する人のため、詳細は伏せるが、ある日、自分が病気になり、徐々に弱っていく様を「体験」していくのだ。


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