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姜尚中「安倍政権が北朝鮮に具体的に何をしたいのか不明」

連載「eyes 姜尚中」

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姜尚中AERA#北朝鮮#安倍政権
姜尚中(カン・サンジュン)/1950年熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了後、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授などを経て、現在東京大学名誉教授・熊本県立劇場館長兼理事長。専攻は政治学、政治思想史。テレビ・新聞・雑誌などで幅広く活躍

姜尚中(カン・サンジュン)/1950年熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了後、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授などを経て、現在東京大学名誉教授・熊本県立劇場館長兼理事長。専攻は政治学、政治思想史。テレビ・新聞・雑誌などで幅広く活躍

拉致問題解決は日本国民の悲願だ(※写真はイメージ)

拉致問題解決は日本国民の悲願だ(※写真はイメージ)

 政治学者の姜尚中さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、政治学的視点からアプローチします。

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 この号が発売になる頃には、米国のトランプ大統領が来日しています。拉致被害者の横田めぐみさんの父・滋さん、母・早紀江さんとトランプ大統領との対面も予定されています。拉致問題解決は日本国民の悲願ですから、拉致被害者支援を明確にするというトランプ大統領を、日本の世論は歓迎するでしょう。

 ただ問題は、「国難突破解散」と命名された突然の衆議院解散でありながら、その国難である北朝鮮に対してどのような政策を取るのか問われぬまま選挙は終わり、安倍政権が強硬姿勢以外に具体的に何をしたいのかということがわからないままだということです。

 北朝鮮外務省の崔善姫(チェソンヒ)北米局長は非公開ながらも「米国との交渉のチャンネルがないわけではない」と話しています。実際に交渉が進んでいるのかは不明ですが、キーパーソンからそういう発言が出たということは念頭に置いておかないといけません。

 一方で、日本が2日間なのに対し、韓国は1日だけというトランプ大統領の東アジア歴訪の日程が韓国では大きな問題になっています。これを考えるときにヒントになるのが、2002年当時の日米韓の関係です。当時の小泉純一郎首相とブッシュ大統領の関係は蜜月でした。その一方で、金大中(キムデジュン)大統領とは溝がありました。


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