オールナイトニッポン 小栗旬の起用が菅田将暉への道筋つくった?

AERA
 あの芸人、あの歌手、あの俳優……。今をときめくスターたち。手の届かない存在のはずが、深夜になるとすぐそばに。ラジオ番組・オールナイトニッポンの人気をけん引してきたラジオパーソナリティーたち。その起用の裏側を制作陣に聞いた。

 数々のスターも誕生した。1974年に放送時間を前半と後半の2部制にしてからは、2部に比較的知名度の低い人を起用し、人気が出ると1部に昇格させるという、まさにスターの登竜門的な存在になっていった。

 原石を見いだすポイントは何だったのか。制作チーフとして多くのパーソナリティーを起用した亀渕昭信が重視したのは、話のうまさよりも、時代を読む力と「ギャップ」。そのど真ん中が、中島みゆきだった。

「当時毎日放送で放送していたみゆきさんの番組を聴いたんだけど、ラジオとステージとのギャップをつくっていてすごく素敵だった。事務所を飛ばして本人の許可を取っちゃったんで、後でとっても怒られたけどね」

 と、亀渕は明かす。

 一方、90年代以降のパーソナリティーの起用に多く携わった現編成部長の節丸雅矛は、起用の基準は「何かを伝えたい意思があるかどうかだった」と語る。亀渕と同じく、仮に話し方がたどたどしくても、リスナーに好きになってもらえる要素があるかを重要視した。

 この基準で起用したのが、俳優の小栗旬だ。それまでパーソナリティーは舞台俳優こそいても、映画やドラマをメーンに活躍する俳優の起用は珍しかった。オファーした時、本人からも「なぜ僕なんですか?」と不思議がられたという。

「小栗くんを見た時『監督をやりそうだな』と思ったんです。セリフを読んでいるだけじゃ足りないんじゃないか、もっと自分の言葉で話したいんじゃないか、と」(節丸)

 それまでミュージシャンや芸人の起用が多かったのは、ステージ上で直接客の反応を受け止め、それに応じて話し方を変えることができるからだ。ただ近年、映画やテレビで活躍する俳優が、舞台に挑戦し、客前で話す感覚のある人も増えてきた。

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