31歳イケメン「世界最年少首相」 欧州内から上がる懸念の声とは? (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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31歳イケメン「世界最年少首相」 欧州内から上がる懸念の声とは?

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欧州内から上がる懸念の声とは?(※写真はイメージ)

欧州内から上がる懸念の声とは?(※写真はイメージ)

「31歳の首相」は、どれほど珍しいのか。よく若さが指摘される北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長は33歳とされる。選挙で選ばれた指導者の中では、カナダのトルドー首相(45)やフランスのマクロン大統領(39)より、はるかに年下だ。

 だが、実績はある。

 27歳だった13年12月、やはり歴代最年少で外相に就任。数カ月後には、イラン核問題をめぐる国際会合の参加国をウィーンに招いて交渉の舞台を提供した。ロシアとウクライナの対立でも両国の話し合いに向けた努力をするなど、積極外交を展開し、交渉術や調整能力を磨いた。今年7月には、党勢が衰えた国民党の立て直しのため、98.7%という驚異的な党内支持を得て党首になった。

 ニックネームは「ブンダーブッチ」。直訳すると「水の上を歩ける人」(米CNN)だそうだが、英BBCなど欧州の英字メディアは、「ウィズキッド(出世が著しく早い人)」などと英訳。11年にウィーン大学法学部を休学してまで政治にのめり込んだクルツ氏が、あっという間に権力の階段を上り詰めた経歴を強調している。

 欧州内からは右傾化を懸念する声も上がる。総選挙でクルツ氏が掲げたのが、移民流入の回避や難民への生活保護の抑制などを通じ、自国民にとって公平な社会を再構築するという反移民・難民、自国第一主義的な政策だったからだ。右翼・自由党の政策とそっくりで、クルツ氏はその自由党との連立政権を模索しているとされる。

 発信力抜群の若き指導者だけに、その決断は自国のみならず、欧州全体に影響を及ぼす力を秘めている。(編集部・山本大輔)

AERA 2017年10月30日号


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