東京・築地本願寺の都市部「ご縁づくり」戦略 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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東京・築地本願寺の都市部「ご縁づくり」戦略

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山口亮子AERA
工事の完成予想図。入り口も三つから五つに増やし、より多くの人に開かれた寺院を目指すという(写真/築地本願寺提供)

工事の完成予想図。入り口も三つから五つに増やし、より多くの人に開かれた寺院を目指すという(写真/築地本願寺提供)

「病気になった時に、命の問題について思い悩む方が非常に多い。宗教というのは、そういうことに対してきちんと答えを出してくれる。宗教に出合う機会をたくさんつくれれば」

 一角に建設するのは合同墓。お骨やお墓の問題を抱えた人が対象だ。生前に申し込めば、遺骨を預かったうえで合葬し、永代にわたり追悼法要を営む。ガラス張りのインフォメーションセンターもできる。中には案内スペースのほか、僧侶の法話が聞ける多目的ホール、仏教書も読めるブックカフェも併設する。

「ガラス張りなのは、外からふっと見て、誰でも気軽に入れるようにしたかったから。法話会も、専門性の高いものではなく、誰もが理解できる分かりやすいものにします」(吉川さん)

 平屋建ての屋上はバルコニーとし、イベント時にステージとして使うことを想定。6月からは先行してコールセンターを開設。法事や葬儀に関する問い合わせに対応しているが、11月からは葬儀社の紹介や相続問題などについてアドバイスできる弁護士や司法書士なども紹介するワンストップ窓口、コールセンターサービスも始める予定だ。

●企業向けシステム導入

 先端を行くのは受け入れ体制だけではない。企業がマネジメントに使う顧客関係管理(CRM)システムも導入予定。門信徒をはじめ、お寺と関わりを持つ人が、何をきっかけにお寺と縁ができたかといった情報を一元管理し、その人に合った情報発信ができるよう役立てるのだ。

「昔は交流や学びの場だったお寺が、今は葬儀や法事をするだけの場所になっている。こうした仕掛けで多くの方々が気軽に訪れ、縁を結べる場所にしたい」と吉川さん。築地本願寺は昭和初期に、椅子席を取り入れるなど、最先端を行っていた。ハード・ソフトの両面から、再び時代の先端に立とうとしている。(編集部・山口亮子)

AERA 2017年8月7日号


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