イスラム圏の購入本格化と中国・インド「少額取引」がゴールド需要に勢い (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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イスラム圏の購入本格化と中国・インド「少額取引」がゴールド需要に勢い

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小野ヒデコAERA
田中貴金属ジュエリー銀座本店4階。記者の来店時、商談スペースは満室で閉じられ、待合椅子には年輩の夫婦など10人弱が待機していた(撮影/写真部・小原雄輝)

田中貴金属ジュエリー銀座本店4階。記者の来店時、商談スペースは満室で閉じられ、待合椅子には年輩の夫婦など10人弱が待機していた(撮影/写真部・小原雄輝)

東京・日本橋にある東京商品取引所。5月GW明けに金価格が下落した背景には、フランス・マクロン大統領の当選などがあったとされる(撮影/写真部・小山幸佑)

東京・日本橋にある東京商品取引所。5月GW明けに金価格が下落した背景には、フランス・マクロン大統領の当選などがあったとされる(撮影/写真部・小山幸佑)

●金が買えるアプリ登場

 では銀やプラチナはどうか。プラチナの世界需要は、今は投資が1割、宝飾が3割。6割は自動車などへの産業用が占め、「近年プラチナ価格が低迷しています。中国で宝飾需要が落ち込んでいるのも要因。2017年は供給過多かも」と加藤さん。同社では銀も扱うが、購入は30キロ(約200万円)から。年に数人が購入するとのこと。

 現在、プラチナ価格が金を下回る“逆転現象”が続くが、近く反転するのだろうか。

 今後について「ここ数年はないのでは」と予測するのは、金・プラチナの需給、投資に関する情報提供やリサーチなどを行う森田アソシエイツ代表の森田隆大さん(60)だ。現段階でプラチナ価格に構造的な影響を与えるイベントはなく、触媒としてプラチナを通常の約10倍使う「燃料電池自動車」の普及もなさそうなためだ。

 一方、金の買いは続くよう。近くイスラム圏の金投資が本格化しそうなうえ、中国やインドで「少額取引」も始まったからだ。

 森田さんによると、中国では年初から10円単位で金が買える通信アプリ「WeChat Gold」や「Alibaba Gold Saver」といったプラットフォームを導入。「LINE」でスタンプを買う感覚で金が買えるというのだ。売買には決済口座の開設も必要だが、WeChatでは既に3億人が口座を持つとか。例えばこれを使って、10グラムの金を10人の友人に1グラムずつ贈ることも可能だ。

「このシステムは税制や商法の問題をクリアしている。中国は本気で金を普及させるようです。現在、WeChatを使うのは8億人。そのうちすごいニュースになる。日本でも既に動いている人もいるのでは」(森田さん)

●記者も試しに金購入!

 試しに買ってみたくなってきた。そこで平日午後、緊張しつつ冒頭の銀座本店へ。ドアマンが扉を開け、続いてコンシェルジュの女性に4階に案内される。売買専用のフロアがあるのだ。


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