西島秀俊(にしじま・ひでとし):1971年、東京都生まれ。2002年に北野武監督「Dolls」に主演し注目を集める。「MOZU」シリーズほか多くの映画、ドラマで活躍。映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」が11月3日から東宝系で公開予定/吉瀬美智子(きちせ・みちこ):1975年、福岡県生まれ。2007年に本格的に女優に転身し、「ハガネの女」「死刑台のエレベーター」などドラマや映画で活躍。7月13日から始まるドラマ「セシルのもくろみ」(フジテレビ系、木曜22時~)にも出演(撮影/加藤夏子)
西島秀俊(にしじま・ひでとし):1971年、東京都生まれ。2002年に北野武監督「Dolls」に主演し注目を集める。「MOZU」シリーズほか多くの映画、ドラマで活躍。映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」が11月3日から東宝系で公開予定/吉瀬美智子(きちせ・みちこ):1975年、福岡県生まれ。2007年に本格的に女優に転身し、「ハガネの女」「死刑台のエレベーター」などドラマや映画で活躍。7月13日から始まるドラマ「セシルのもくろみ」(フジテレビ系、木曜22時~)にも出演(撮影/加藤夏子)

 ドラマ「ブランケット・キャッツ」に主演する西島秀俊さんと吉瀬美智子さん。初共演だというが、対談場所に現れた二人には旧知の仲のような和やかな雰囲気が漂う。共演者である7匹のたちのおかげかも?

 ドラマの舞台は下町。西島さん演じる秀亮は、亡き妻が遺した7匹の猫たちの新しい飼い主探しをしている。彼の世話を焼く幼なじみの美咲を演じるのが吉瀬さんだ。

西島:初共演なんですけど、全然そういう気がしない。吉瀬さんってみんなに対してオープンな方なので、僕はすごくやりやすかったです。

吉瀬:西島さんもそういう方だからだと思うんです。私が緊張しているのを解いてくれて。

西島:緊張してました? 全然見えなかったけど。

吉瀬:してました!(笑)

 毎回、秀亮のもとに「猫を譲ってほしい」という人がやってくる。猫を通じてさまざまな家族のかたちが編まれていく。

吉瀬:毎回、ゲストでいらっしゃる方々の演技が本当に素晴らしくて。

西島:それを見て、吉瀬さんが「ちょっと凹んだ」と言ったんです。僕はそれがすごく好きでした。その気持ち、すごくよくわかったから。

吉瀬:本当にみなさん素敵でしたね。

西島:毎回いろんな家族のところに猫がきて、小さな奇跡が起こって、みんなが少しだけ前に進む。ささやかな話ですけれど、そこがいいなと思っています。

●さすがのスター猫たち

 7匹のスター猫たちが登場することでも話題だ。猫との共演の感想は?

西島:いやあ、大変だったと思われそうですが、さすがスター猫たちでした。本番で僕がたい焼きを食べていると、ちゃんとトコトコ寄ってきたり。

吉瀬:そうそう、すごく優秀で。

西島:台本に「秀亮が猫を肩に乗せながら会話をしている」って書いてあって「こんなの無理に決まってる!」と思ったら、全然大丈夫なんですよ。ずっとおとなしく乗っている。びっくりしましたね。

吉瀬:「返事をする」というシーンでちゃんと「にゃあ」と返事をしたり。しっかり演技してる。

西島:最初は怖がらせちゃいけない、嫌われないようにしなきゃ……と、ものすごく静かに動いたり、セリフもどんどんちっちゃくなったりしてたけど。

吉瀬:そんな必要は全然なかったですね。

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