性犯罪を捜査、皮膚病も診断・・海外のアプリはこんなに進化 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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性犯罪を捜査、皮膚病も診断・・海外のアプリはこんなに進化

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三橋ゆか里AERA#アプリ

ELF emmit各モードには推奨作動時間が定められており、それを過ぎると自動停止する。目が暗闇に慣れたりするのと同じように、常時使うことで効果が薄まってしまうからだ(写真:Urban Butinar社提供)

ELF emmit
各モードには推奨作動時間が定められており、それを過ぎると自動停止する。目が暗闇に慣れたりするのと同じように、常時使うことで効果が薄まってしまうからだ(写真:Urban Butinar社提供)

Nymi病院など医師や看護師がPCを共有する環境でも大いに力を発揮。一刻を争う医療現場で、もどかしいパスワード入力が不要になる(写真:Nymi社提供)

Nymi
病院など医師や看護師がPCを共有する環境でも大いに力を発揮。一刻を争う医療現場で、もどかしいパスワード入力が不要になる(写真:Nymi社提供)

チェンさんは心臓外科医。当時赤ん坊だった息子の突然の皮膚病をきっかけに創業。「皮膚を正確に診断する手段が必要です」(写真:Lubax社提供)

チェンさんは心臓外科医。当時赤ん坊だった息子の突然の皮膚病をきっかけに創業。「皮膚を正確に診断する手段が必要です」(写真:Lubax社提供)

エイミー人間のコミュニケーションを理解する能力は、AIであることを感じさせない。有料版では、エイミーのメアドは自社ドメインに変更可能だ(写真:x.ai社提供)

エイミー
人間のコミュニケーションを理解する能力は、AIであることを感じさせない。有料版では、エイミーのメアドは自社ドメインに変更可能だ(写真:x.ai社提供)

医療向けVR北米の人気アクセラレーター(起業家支援)「Techstars」施設内にオフィスがある(写真:AppliedVR社提供)

医療向けVR
北米の人気アクセラレーター(起業家支援)「Techstars」施設内にオフィスがある(写真:AppliedVR社提供)

TraffickCam2016年6月時点で、米国の14万5千軒以上のホテル、写真は150万枚が集まっている。試験運用の段階で、ホテルの特定率は85%

TraffickCam
2016年6月時点で、米国の14万5千軒以上のホテル、写真は150万枚が集まっている。試験運用の段階で、ホテルの特定率は85%

 世界を見渡せば、最新テクノロジーを活用したアプリの開発が急速に進んでいる。ドキドキワクワクするような、夢のような世界はすぐそこまできているのだ。スマホさえあれば、私たちの生活は劇的に快適に変わる。

●新技術(1)学習能力4倍に 小脳を刺激し集中力高める

 海外の人気クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で、目標調達額の400%に到達する勢い(9月6日時点)のウェアラブルがある。心と身体の波長をシンクロさせ、心の状態を目の前のタスクに最適化してくれる「ELF emmit」だ。セルビア出身のエンジニア、ドュシャン・ペテクさんが発案した。仕事を片付けたい時は集中力を高め、就寝前に使えば、深い眠りへといざなう。

 洗練されたフォルムが特徴的なELF emmitのヘッドバンドは、付属プラグをスマホのイヤホンジャックに接続することで動作する。バッテリーを必要としないため、わずか20グラムと軽量。耳の後ろから後頭部にかけて添えるような形で装着する。iOSとAndroidの専用アプリでは、画面を左右にスワイプすることで「リラックス」「睡眠」「集中」「学習」「瞑想」の五つのモードを選択できる。

 地球上の全てのものには周波数がある。人間もその例外ではなく、人の脳波は0.5Hzから30Hzまでの周波数範囲で変化する。集中している時の脳波は最大30Hzに達し、その動きは活発になる。ELF emmitは、この人間がもともと持つ範囲内で小脳に刺激を送り、「早く早く」「もっとゆっくり」などと働きかけ、心を最適な状態へと導く。

 これは、鳥の鳴き声など、特定の周波数を発するものにリラックス効果があるのと同じ。ELF emmitは、デバイスから小脳への物理的距離が近いため効果が高まる。例えば、学習モードは情報処理や記憶定着を促し、学習能力を最大4倍まで引き伸ばすという。この原稿は集中モードで執筆。通常より早く書き上げることができた。

 同サービスのコンサルタントで、ELF emmitを日常的に活用するリュブリャナ大学のノア・チャーニー教授が言う。

「書く仕事をしている際に集中力が持続し、読んだ情報はより記憶に定着するといった効果を実感しています」

 一台149ドルのELF emmitは、9月中旬の初期出荷を予定しており、公式サイトで購入すれば、日本にも発送してくれる。

●新技術(2)パスワードは不要 生体認証するリストバンド

 人は日々、パスワード入力や指紋認証を繰り返しながら生活している。職場なら、オフィスに入るためのキーカードを首にぶら下げ、どれだけ付き合いが長いPCにも「おたくはどちらさま?」と本人確認を求められる。肌身離さず持ち歩くスマホでさえ、自分が持ち主であることを証明しなければならない。

「Nymi(ニーミ)」は、一度手首に装着すると、人それぞれの固有な心拍数を使って生体認証するウェアラブルだ。持ち主を登録するには、リストバンドのトップ部分にあるセンサーに指を置くだけ。あとは、使うデバイスに専用アプリをインストールしてNymiと連携させる。Suicaなどでおなじみのかざして通信するNFC(近距離無線通信)を用いているため、非接触で認証ができる。Nymi社(カナダ・トロント)最高技術責任者のカール・マーティンさんはこう話す。

「Nymiをつけてさえいれば、デバイスの認証解除から物理的空間のロック解除までを自動的に行ってくれます」

 従来のパスワードやキーカードは、第三者に盗まれる可能性があったため、データ漏洩と無縁ではなかった。手首につけている間は認証された状態が続き、外すと認証が解除されるため、仮にリストバンドが第三者の手に渡ったとしても問題ない。

 すでにマイクロソフトのWindows10に搭載された生体認証機能と連携。PCにNymi専用アプリをダウンロードして連携させれば、PCの前でリストバンドをダブルタップすることでパソコンのロックを解除できる。その他にも、Nymiは社内ツールのアクセス管理システムや、物理的アクセスの制御システムなどと共同開発が進む。

 最近、社員の健康管理のため、体重や消費カロリー、睡眠時間、活動量などを記録するウェアラブルを支給する企業が増えている。


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