「もともと声優としての私のファンが私を通して餃子好きになったり、逆に餃子好きの人が声優としての私のファンになってくれたり」(橘田さん)

 この日の参加者も全国から集まった橘田ファン、または餃子ファン、または両方のファン。餃子のイラストがかわいいオリジナルエプロン付きで参加費9千円と安くはないが、「13歳から60歳まで」の幅広い年齢層から定員を超える応募があり、抽選になるほどの人気だった。

「女子の餃子ブーム、たしかに数年前から来ていますよね。女子は『餃子が好きだ』なんて大声では言えない暗黒の時代が長かったから、いい時代になったと思います」

 ただし、「女子」という呼び名には違和感あり。

「『女子』が付くと一過性のブームみたいに聞こえる。私のことは餃子女子じゃなくて……餃子人間! そう呼んでください」

(ライター・福光恵)

■橘田いずみさんの好きなの三つ!

<このタレがおいしい!>

・レモンこしょうだれ
搾ったレモン汁とコショウのみ。夏にぴったり

・ねぎだれ
ネギにごま油と鶏ガラスープ、塩コショウをプラス

・酢じょうゆ
慣れ親しんだお袋の味。黄金比率は酢7にしょうゆ3

<この変わり餃子がおいしい!>

・しそレンコン餃子
高校時代から作っているお気に入りレシピ

・鱈の餃子
中国のレシピ本からアレンジ。教室でもギュッとやったネギの搾り汁がいい仕事してくれます

・きゅうりの餃子
冷やし餃子にしてもおすすめ。夏は毎朝食べてます

<このお店の餃子がおいしい!>

・筑紫樓 恵比寿店(渋谷区恵比寿)
人生で一番感動したのが、この店の「海老入り水餃子」を食べたとき

・天馬(宇都宮市)
通い続けて、弟子入りまで果たした唯一無二の餃子店。ニンニクなしなのに満足感がすごい

・東京餃子樓(世田谷区太子堂)
中学時代に行った、人生初の餃子専門店がここ。感動がよみがえります

AERA 2016年7月11日号