パリで支持を得る日本人農家 安倍首相夫人も絶賛「その考え方が好き」 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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パリで支持を得る日本人農家 安倍首相夫人も絶賛「その考え方が好き」

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AERA#仕事#食
(写真右)山下朝史さん(62)1953年東京都生まれ。23歳で渡仏、43歳で山下農園を開業。著書に『パリで生まれた世界一おいしい日本野菜』(主婦と生活社)(写真左)安倍昭恵さん(53)1962年東京都生まれ。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了。山口県下関市で無農薬のお米「昭恵米」を作っている(撮影/今村拓馬)

(写真右)
山下朝史さん(62)
1953年東京都生まれ。23歳で渡仏、43歳で山下農園を開業。著書に『パリで生まれた世界一おいしい日本野菜』(主婦と生活社)
(写真左)
安倍昭恵さん(53)
1962年東京都生まれ。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了。山口県下関市で無農薬のお米「昭恵米」を作っている
(撮影/今村拓馬)

「注文は受けず、好きなときに、好きな野菜を、好きな値段で」。独自のスタンスで、フランスの三つ星シェフがこぞってほしがる野菜を作る山下農園・山下朝史(あさふみ)さん。自身も米作りを実践する安倍昭恵さんと語った。

* * *
安倍昭恵:山下さんはフランスで日本野菜を作っていらっしゃいますが、一昨年、主人(安倍晋三総理大臣)と欧州訪問をしたときに、初めて山下農園に伺わせていただきました。それがきっかけで、昨年はプライベートでご自宅に友人たちとお邪魔したり、山下さんが日本に戻られたらお食事を一緒にしたりしていて。そもそも、なぜフランスで農業を?

山下朝史:フランスに行ったのは、1976年頃の留学がきっかけです。音楽や美術を学んでいたんです。でも、芸術で食べていこうという野心はハナからなくて、盆栽の販売やレンタルの仕事をしていました。

安倍:ある日、盆栽がほとんど盗まれちゃったんですよね。

山下:困りましたよ。盆栽をレンタルしていたパリの日航ホテル(当時)のシェフにそのことを話したら、「パリで手に入らない日本野菜を作ってくれない?」と。だから私が農業を始めたのは、40歳過ぎてからなんです。それまで興味も経験もなかったですし。

安倍:でも、あっという間に、山下さんのお野菜を手に入れたいと、三つ星レストランのシェフが名前を連ねる状態になって。山下さんとお話しして、おもしろいなと思ったのが、「土壌の改良をしてはいけない」とおっしゃったこと。

山下:そもそも「土づくり」という言葉に違和感があります。人間の歴史のはるか昔から土は存在していて、人間の浅知恵で作ろうとしても、変わるはずがないと思うんです。だから私が農業をやろうと決めたとき、まず土地を愛そうと思いました。「愛する」ということは、相手を変える行為ではなく、相手に好きになってもらえるように自分を考えていく努力だと思う。今でも、畑に行ったら、今日はどういうご機嫌かなと理解しようと思っています。


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