創価学会の有志が反対の署名運動を始めた。そこにはどんな思いが(※イメージ)
創価学会の有志が反対の署名運動を始めた。そこにはどんな思いが(※イメージ)

 沖縄・辺野古新基地建設に対し、連立政権を組む公明党の支持母体、創価学会の有志が反対の署名運動を始めた。どんな思いからなのか。

「止めよう! 辺野古埋め立て」とアピールするデモに合流した、赤、黄、青の三色旗。 1月24日、辺野古新基地建設反対を訴える市民グループが企画した東京都新宿区でのデモ。創価学会のシンボル、三色旗を模したプラカードには「辺野古新基地NO」の文字。「沖縄の平和を願い行動する創価学会有志の会」(以下、有志の会)の首都圏在住メンバーの手づくりだ。

 有志の会はこの日から、政府や公明党に対し、辺野古新基地建設の撤回などを求める署名運動をスタートさせた。中心メンバーは15人ほど。学会員同士のあつれきを避けるため、現段階では氏名公表を控えている。このうちの一人が取材に応じた。

 Aさんは美しい海にひかれ、毎年のように沖縄を訪れていた。沖縄の歴史や文化を学ぶうち、辺野古の問題にも関心を持つようになった。

「本土の人間としてこれ以上、見過ごすことはできない」

 Aさんが奮い起こされたのは、昨年11月17日のこと。辺野古の新基地建設に向け、公明党の石井啓一国土交通相が翁長雄志(おながたけし)・沖縄県知事を相手に代執行訴訟に踏み切った瞬間だという。

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