「自然と感謝の気持ちが」心を育てるキリスト教学校 日本に多大な影響も (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「自然と感謝の気持ちが」心を育てるキリスト教学校 日本に多大な影響も

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メディアセンター中央のアトリウムは、4階までの吹き抜けで、シンボルツリーのガジュマルが茂る(撮影/写真部・堀内慶太郎)

メディアセンター中央のアトリウムは、4階までの吹き抜けで、シンボルツリーのガジュマルが茂る(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 同校は1人の日本人キリスト教徒によってつくられた。創設者の河井道は、札幌で長老派宣教師、サラ・C・スミスが開設したスミス女学校(現・北星学園女子中学・高校)で学んだ後、アメリカへ留学。帰国して自宅を開放し、生徒9人の私塾を開いた。メディアセンターの裏庭には開校当時の家屋が移築され、現在でも茶道などの稽古に使用されている。

「毎日の礼拝でお祈りすることで、自然と感謝の気持ちが芽生えるようになりました。それは園芸にも通じています」(高2生)

 日米修好通商条約が締結された翌年の1859年、米国長老教会の宣教師、ジェームス・カーティス・ヘップバーン(ヘボン)が、横浜港に降り立った。時代は江戸末期。切支丹禁止令が敷かれており、ヘボンは布教をあきらめ、本業の医師として診療活動を行うかたわら、妻クララとともに「ヘボン塾」を開き、英語や医学を教えた。大村益次郎、高橋是清、益田孝らが輩出したこのヘボン塾を源流として創設されたのが、明治学院とフェリス女学院。日本最古のキリスト教学校とされている。

 明治時代になると、各教会の伝道局(ミッション)から宣教師が来日し、ミッションスクールを開いた。安田教育研究所の安田理(おさむ)代表は、日本の近代化に与えた影響は大きいと指摘する。

「宣教師たちは知識だけでなく、西洋の文化やものの考え方も伝えました。彼らの学校から、欧米型の教養人が育まれていったのです。欧米文化へのあこがれから、エスタブリッシュメント層は、子どもにキリスト教の教育を受けさせてきました。天皇陛下の家庭教師、ヴァイニング夫人もクエーカー教徒です」

AERA  2016年1月25日号より抜粋


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