
人生の4分の1は睡眠時間。ここを充実させられれば、日々の満足度は高まるはず。「睡眠のスペシャリスト」三島和夫医師が説く、ちょっと意外な快眠のコツとは――。
■寝つけない時は寝室から出る
寝ようと思ってふとんに入ったけど目がさえて眠れない──。焦りつつも「横になっていれば体は休まるから。いつか眠れるだろうし……」と自分に言い聞かせた経験はないだろうか。
「これは不眠の人は絶対やってはいけないこと。やるからさらに眠れなくなるんです」と三島医師。自然に眠りに落ちようと、ふとんに入って眠れないままじっと我慢していたり、本を読んだり、音楽を聴いたりするのは、脳波上はすべて覚醒する作業。寝室に行っても眠れないという体験を続けていると、パブロフの犬のように「寝室=眠れない場所」と条件付けされてしまうという。
「ふとんに入って10分経っても寝つけないなら、思い切って寝室を出てほかのことをする。眠くなったら寝室に戻ると、スッと眠れます」
もし眠くならなかったら?