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リスク負って「やめよう」と提案 PTA変革した会長の言葉

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前例にとらわれず努力することで、PTAも変わる? (写真はイメージ)

前例にとらわれず努力することで、PTAも変わる? (写真はイメージ)

 前例主義が横行し、「もっとこうすればいいのに……」と思ってもなかなか変えられないのが、PTAだ。だが、リスクを負ったことで大きく変革したケースもある。

「今年度から講演会の“動員”を一切やめます」

 兵庫県加古川市立氷丘小学校PTAの運営会議。会議室に会長の畑田浩伸さん(45)の声が響いた。

 PTAが主催する講演会では、各委員会から数人ずつ動員をかけるのが通例だった。招いた講師がどんな内容の講演を行うのか、誰も把握していない。「関係者のご紹介」で連れてこられた講師が、集められた保護者を前に、ただ話をする。PTA行事として予定に組み込まれた事業を「成立させること」だけが目的化していた。

 もちろん、みんな内心は「こんなやり方は良くない」と思っていた。聞きたくもない講演会で時間を浪費したくない。

 最近は働いている保護者が増え、講演会に参加するためには仕事を休むか、休みを潰すかする必要があり、負担感が増していた。

 ただ、動員をやめたら代わりにどうすればいいのか。もし人が集まらなかったときは誰が責任をとるのか。そんなリスクを負ってまで「やめよう」と言い出す者はいなかった。


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