(撮影/品田裕美)
(撮影/品田裕美)

 安く気軽に泊まれるのが魅力の「簡易宿泊所」。だが最近登場したものは、それ以外にも多くの魅力があるようだ。

 今年11月、東京・池袋駅近くにオープンした「BOOK AND BEDTOKYO」は、「泊まれる本屋」がコンセプトだ。

 細長いロビースペースに大きな本棚が設置され、小説から漫画、英語のガイドブックなど約1700冊が並ぶ。

 本棚のところどころにカーテンで仕切られた小さな入り口があり、奥はまるで押し入れのような1人用の小さな宿泊スペースになっている。

「本を読みながら寝落ちする幸福感を体感してほしい」と、運営するR-STOREの力丸聡さん。都内に住む30代の日本人女性らが、非日常を体験したいと集まってくる。

 インバウンドが急増してホテル不足という問題が出てきた中で、簡易宿泊所に注目が集まってきた。

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