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60代からでも可能! 会社の「傘の下」で起業のススメ

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AERA#仕事
執行役員・ウェブマーケティングユニット長兼TABROOMプロデューサー塩見直輔さん(35)07年リクルート入社。出版社勤務時代から趣味について執筆。転職の目的は「ウェブメディアを自分で立ち上げる勉強をする」(写真:本人提供)

執行役員・ウェブマーケティングユニット長兼TABROOMプロデューサー
塩見直輔さん(35)
07年リクルート入社。出版社勤務時代から趣味について執筆。転職の目的は「ウェブメディアを自分で立ち上げる勉強をする」(写真:本人提供)

セカンドライフ支援部兼パソナビズナイズ起業鈴木博之さん(左、63)丹羽廣道さん(中、64)牧野純さん(右、57)元経営者の目には、起業セミナーの受講者が作る事業計画書には根拠のないものが多いと映る。「なぜ」をとことん追求するよう指導する、と3人は口をそろえる(写真:本人提供)

セカンドライフ支援部兼パソナビズナイズ起業
鈴木博之さん(左、63)
丹羽廣道さん(中、64)
牧野純さん(右、57)
元経営者の目には、起業セミナーの受講者が作る事業計画書には根拠のないものが多いと映る。「なぜ」をとことん追求するよう指導する、と3人は口をそろえる(写真:本人提供)

 こんな会社、あんな上司……会社勤めをしていれば、我慢ならないことは多いでしょう。でも、心の持ちようで、社内での環境を自分で変えることもできるのです。

 リクルートライフスタイルの塩見直輔(ただすけ)さん(35)は、10代のころから家具やインテリアが好きだった。「好きなことをビジネスにしたい」。いつか起業しようと考えていた。
 
 32歳のとき、複数の投資家の賛同も得て「いよいよ」となった。起業する考えを社内で話すと、「ウチでやってはどうか」と役員に持ちかけられた。

 当時、会社は紙メディアからITへシフトしようとしているタイミングで、マーケティングの仕事が評価された塩見さんがウェブマーケティングの部署の執行役員に任命された。ダイナミックな転換に関われるのはすごく面白いことではないか。「昔からの夢」と「今、面白いこと」のどちらを取ろう──。葛藤した末、塩見さんは両方取った。

 IT推進と同時に、13年に立ち上げた国内最大級の家具サイト「TABROOM」プロデューサーとして、それまでウェブ上にバラバラにしか存在していなかった家具の情報を一元化。270以上のブランド、400以上のデザイナーの製品12万件から自分のお気に入りを検索できるようにした。

「やりたいことが先にある。今のマーケティングの仕事が社外でもできるなら、社外でもいい。社内か社外かは関係ないんです」(塩見さん)

 社内起業に手を挙げるのは30代を中心にした中堅、というイメージがあるかもしれない。でも、50代だって60代だって、自分の強みを知っていれば遅いことはない。

 パソナの鈴木博之さん(63)、牧野純さん(57)、丹羽廣道さん(64)が社内起業した「パソナビズナイズ」は11月からサービスを始める予定だ。

 3人は勤め人としての経験が豊富なだけではない。鈴木さんは飲食関連、牧野さんはIT関連など、三様のジャンルで経営者になったこともあるのだ。パソナに転じてからは定年や早期退職で会社を辞めた人の再就職支援をしていた。彼らを相手にして、ひらめいた。再就職したい人ばかりとは限らない。起業を考えている人だっている。経営者として蓄積したノウハウを、起業予備軍に伝えて支援すれば事業として成り立たないか──。

「会社に属してきた人は経験した部門の実務しかわかりません。私たちは会社経営の実態を経験として知っている。これをリアルやオンラインのセミナーで、オープンに提供していきます」(鈴木さん)

AERA 2015年10月26日号より抜粋


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