「ここは『120%ゴルフを楽しむ』がコンセプト。好きなときに練習でき、ビギナーは上手な人に教わることもできる。シェアハウスの前にはカーシェアが設置されているので、休日に車をシェアして、住人同士でコースに行くこともある。ゴルフという共通の趣味を持つ住人が集まっているので、コミュニティーのつながりがとても深い」

 今年3月に入居した会社員の木崎貴文さん(29)は、ゴルフ歴5年。ゴルフ場が営業取引先のため、普段は仕事関係者とコースに出ることが多いという。

「ラウンド前日に、シミュレーターや打ちっぱなしで練習している。ここに住み始めてからは、わざわざ練習場に行かなくて済むので助かる。それに、プライベートでゴルフに行ける仲間ができたことも良かった」

税理士法人に勤める渡邊英二郎さん(37)は、ベストスコア79という上級者。一昨年は年間120ラウンドもしたほどのゴルフ好きだが、怪我をしてしばらくゴルフから遠ざかっていた。そろそろ本格的に再開しようと考え、今年3月、ゴルファーズレジデンス駒沢に入居した。

「入居の決め手になったのは、練習場にもあまり設置されていないゴルフシミュレーターがあること。1人でシミュレーターを利用することもあるが、声をかけるとすぐ仲間が集まるので、スイングをチェックし合ったりしている。ブランクでスコアが落ちて悔しかったけれど、徐々に勘が戻ってきた」

AERA  2015年9月21日号より抜粋