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米テレビ業界が無視できない「ミレニアル」の存在

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 オンラインを主戦場にアメリカのメディア界で革新的な変化が続く。業界を動かすのは、「ミレニアル」と呼ばれる世代のニュースの消費動向だ。

「テレビは持たない」「ニュースはフェイスブックで探す」

 既存メディアを震撼(しんかん)させるこんな世代が、米国の人口の3分の1を占めるまでに育っている。「ミレニアル」と呼ばれる彼らは、1980年代から2000年代前半に生まれた。テレビ視聴率を測定するニールセン社は、18~34歳と規定している。物心ついたときにはインターネットや携帯電話が身近にあって、ニュースや映像は「好きなときに自分で探して見る」世代だ。

 この世代を虜にしているのが、ネットフリックスなど、オンラインの動画配信サービスだ。好きな映画やテレビ番組を選び、ソファやベッドの上でパソコンやモバイル端末を使って視聴する。これが、デート、あるいは若い夫婦の休日の過ごし方の主流でもある。時間も場所も選ばない。

 オンライン配信サービスの人気を加速させているのは、時間や場所を選ばないだけでなく、「価格破壊」も大きな要因の一つ。米国は日本と異なり、約9割の世帯がケーブルテレビや衛星放送と契約しないとテレビが見られない。月額料金は80~90ドルと高額だが、ネットフリックスは月額わずか7.99ドルだ。大学生や若い夫婦がこちらに流れるのは、いわば当然。

 テレビ業界も、もうこれを無視できない。本来は放送中の視聴率を競い、CM収入を上げるべきネットワークテレビ局の最大手CBSは、4大ネットワークとして初めて、独自のオンライン動画配信サービス「CBSオールアクセス」をスタートさせた。

 ミレニアルは、ドラマや映画だけではなくニュースも、新聞やテレビのニュース番組ではなく、圧倒的にオンラインから入手する。AP通信やアメリカン・プレス・インスティテュート(API)などが、米国のミレニアルを対象にニュースとの接し方に関する調査を行ったところ、「ニュースメディアのサービス、アプリ、デジタル購読版の少なくとも一つと契約している」は40%。一方、「ソーシャルメディアで多様な意見を読んでみる」が86%に上った。

 彼らにとっては、フェイスブックなどでさまざまな情報源からニュースを得て、友人たちの意見を読み、シェアする行為も「ニュース」に含まれる。

AERA 2015年7月13日号より抜粋


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