知事時代に「客寄せパンダ」として人気が高かったとはいえ、「宮崎のために国のシステムを変える」と言って1期で退きながら、2カ月後には東京都知事選へ出馬。そこで落選したが、翌年の衆院選には「日本維新の会」の比例近畿ブロックから初当選。しかし、その職も1年で投げ出した。

 華麗なる「女性遍歴」も、宮崎では逆風だ。女優のかとうかず子さん(55)と結婚中、看護師との不倫や少女との淫行などで世をにぎわせた。独身に戻った知事時代は、様々な女性を自宅マンションに泊め、手切れ金を払ったはずの美人OLには週刊誌で性生活を暴露された。知事退任後には、ジョギング中にナンパしたOLに違法な毒フグを食べさせ、食中毒を起こして緊急搬送される事件もあった。

 女にだらしないとみられても仕方ない。しかし、だからこそ、東国原氏の「再婚」は知事選で強力な武器になる、と警戒するのは自民党県連幹部だ。

「『身を固めて落ち着きました』とアピールされるのが、田舎のじいさん、ばあさんには一番きくよ。本当に落ち着くとは思えないけどね」

 気になる再婚相手は、まだベールに包まれている。地元の県政関係者はこう解説する。

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