遊びたい盛りにわざわざ中学生と遊ぶ女子大生の狙いはなんなのか。それって怪しくないか。つい頭ごなしに「会っちゃダメ」と言いたくなる母親の気持ちも分かるが、レモンさんは一切批判をしない。じっくり2人の言い分を聞いていく。

「だってぜんぜん良い人だよ」「ドライブ行っても何もなかったもん」

 そして、女子大生の人柄や男性と引き合わせたりしていないかを十分聞き出した後、「今後も連絡取りたいけど親には絶対にばれたくない」という2人の本音を引き出した。

「でも、いまの時点で十分に親と話し合ったかな」と水を向け、子ども自身に「自分が納得いくまで親になんで会っちゃだめか聞いてみる」「親にその友達に会ってもらい、良さを分かってもらう」という二つの解決策を導き出させた。

 相談の最後にレモンさんが「どう、やれそう?」と聞くと、中学生は「会うことによって安心するかもしれない。許してくれそうな気がします」と手ごたえを感じたようだった。

AERA 2014年1月27日号より抜粋