怒らなければ痩せる?(※イメージ写真)
怒らなければ痩せる?(※イメージ写真)

 中年がメタボから脱出するのは大変だ。記者が実践した「怒らないダイエット」を試してみては。意外な効果が。

 記者はこれまでご飯中心の主食ダイエット、朝食を抜く減食ダイエット、プール散歩療法などを試みたが、いずれも挫折。この10年間で、「単品ダイエット」だけでも、納豆、バナナ、カスピ海ヨーグルトを試したが、三日坊主だった。

 こうした試行錯誤や、リバウンドの末に、ダイエット中のメンタル面の管理の重要性に気づいた。「イライラが太る原因なのかも」と考えた。ストレスと仕事と体重の微妙な関係。結局のところ、仕事にしても体形にしても「あるべき姿」を求めるのは、かなりの部分、他人との比較や嫉妬がなせる業で、精神的にはよくない。それがストレスにつながり、バカ食いにつながることこそ、「当たり前」なのだ。

 おりしも仏教ブームで、「怒らないこと」の効用を説く本を何冊も読んだ。そこで、ダイエットの結果は気にしないという「悟り」を開き、「心が平和だと太らない」という仮説を立てた。『「怒り」のマネジメント術』(朝日新書)などダイエット中のイライラ対策に「応用」できる本は少なくない。そこで説かれているのは、怒りやストレスに満ちた心を「制御」するのではなく、ありのままないい感じを手に入れ、食欲など「欲」とどうやって距離を置いて、不幸にならないか。

「これは自意識過剰の自分の減量作戦に応用できる」と気が付いた。しかし、その時点では効果があるかどうかは不安だった。

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