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9月号
植物分類学・理学博士 光田重幸 Mitsuta Shigeyuki
若冲が描いた花を同定する
朝日新聞出版の本
2016/09/14 11:19
「百聞は一見に如かず」という言葉は、生物の同定(名前を決めること)にはとくに重要である。言葉でどう説明されても、見当がつかないことがけっこう多い。たとえば「花は白色でした」と言われた花も、実物は、蘭の唇弁のような「目立つ花弁だけが白かった」ということもある。写真のなかった時代には、絵描きの集中力やデッサン力だけが頼りで、慣れてくればその絵描きがどれだけの再現力を持っているか、すぐにわかるものである。
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