11月号
作家・東京大学名誉教授 松浦寿輝 Matsuura Hisaki
みずみずしい知的冒険

朝日新聞出版の本

2016/11/01 11:30

 何かどんづまりまで来てしまったような閉塞感のただなかで、どう変わったらいいのか、われわれの社会はいま途方に暮れている。変わること、本書の著者が使っている言葉を借りれば、われわれの前に立ちはだかる「(不)可能性の臨界」を越えること――今日ほどそれが要請されている時代はないと見えるのに、その具体的な手立ては覚束ない。その理由の一つは、名誉革命やフランス革命のような社会体制の根本的変革を、かつて日本人が内発的・意識的に遂行したためしがないからかもしれない。われわれは「革命」が苦手な民族なのだ。

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