ビジネスパーソンにサウナがおすすめの理由は? サウナ歴20年以上の著者が解説

BOOKSTAND
 テレビドラマ『サ動』が放送されたり、サウナとコラボしたイベントが開催されたりなど、ここ数年、空前のサウナブームが起きています。その魅力がどこにあるのかを紐解くとともに、ビジネスパーソンに効果的なサウナの活用法を教えてくれるのが本書『人生を変えるサウナ術』です。
本書の帯にはYahoo!株式会社代表取締役社長CEOの川邊健太郎氏による「仕事で実績だしたければ、サウナに入れ!」との言葉が添えられていますが、ビジネスとサウナ、いったいどのような関係性があるのでしょうか?
 そもそも、サウナの最大の魅力とは「ととのう」こと。「ととのう」とはひと言で言うと、「心と身体がリフレッシュされた、調和のとれた理想的な状態」(本書より)です。私たちの日常生活では仕事や人間関係でストレスが溜まっても、なかなか「ととのう」環境が手に入らないことも多いもの。こうした現代社会の中でサウナは、「ビジネスパーソンの心の拠り所、ストレスの多い世の中から精神と肉体を一時避難させ立て直すための、瞑想空間となる力を持っている」と本書には書かれています。
 では、「ビジネスに効く、サウナの効用」としてはどのようなものがあるかですが、まずは肉体面での効用(フィジカル的効用)、精神面での効用(メンタル的効用)が挙げられています。ただこれは、皆さんもすぐに思いつくところではないでしょうか。面白いのは「ソーシャル的効用」として「心と身体の距離がゼロになる」「サードプレイスとしてのサウナ」「サウナでつながるコミュニティの輪」が挙げられているところ。たしかに「裸で入る密室の空間」という特徴を持つサウナでは、親密なコミュニケーションが生まれやすく、そこから互いに親しくなったりビジネスへと発展したりといったこともありうるのかもしれません。
 ちなみに著者の本田直之さんと松尾大さんは、かれこれ20年近くにおよぶサウナ歴の持ち主。年間200ほどのサウナに入るという本田さんは、現在は数々のサウナイベントをプロデュースしており、年間400ほどのサウナに入るという松尾さんは"ととのえ親方"との愛称で呼ばれ、サウナ室のディレクションを手がけたりしているそう。人生の半分以上をサウナに入りながら、その動向を見守り続けてきたふたりが語るからこそ、本書の説得力が増すというのはおおいにあるかと思います。
 このほか、サウナの入り方や海外のサウナ事情、おすすめのサウナスポットなどについてもくわしく触れられており、サウナ入門書としてビジネスパーソン以外も楽しめる本書。気持ち新たに臨みたい一年の始めに読むにはふさわしい一冊といえるかもしれません。
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