6月4日にサッカーW杯アジア最終予選のオーストラリア戦が行われます。日本代表には海外で活躍する選手も多く名を連ね、それだけに期待も高まるところ。ところで、彼ら日本代表メンバーの「少年時代」の話をご存知でしょうか。



 『サッカー日本代表の少年時代』は香川真司、本田圭佑、長友佑都、遠藤保仁など、今回の代表にも名を連ねるそうそうたる面々の、少年時代についてつづった一冊。代表クラスともなると、その生い立ちをテレビで紹介されることも多いですが、書籍からは選手たちの様々な側面を知ることができます。



 例えば、一流になる選手は小さいころから明確な目標をもつといいますが、香川はまさにそのタイプ。小学校6年生の時に、周囲の多くが将来の夢として「プロサッカー選手になる」とだけ話す中、香川は次のように語ったそうです。



「Jリーグの下部組織に入るか強豪高校に入って実力を認められて、各カテゴリーの代表に選ばれて、J1に入ってプロになって、2~3年は下積みでもいいからプレーして、できればオリンピックにも出場して、そのあとがんばって日本代表に選ばれて、海外に出ても活躍したいです」



 海外で活躍する選手など少なかった当時、ここまでの展望を描けたのは素晴らしいの一言に尽きます。さらに、ほぼその通りに実現しているところが、さすがは香川といえるでしょう。



 また「ビッグマウス」で知られる本田圭佑にも、意外な側面があったことが書かれています。



「ボールを持ったら、とりあえず俺を見ておけ」

「審判に邪魔されたとしか言いようがない」

「自信がなけりゃ、やっていられないでしょ」



などは全て本田語録。強気な意見を口にする本田ですが、一方で、身近な人からは礼儀正しい青年として映っていたそう。



 北京五輪前、本田の高校があった摂津市の市役所に挨拶を終え、母校のグラウンドに寄った時のこと。たまたま摂津FCが来ているのを見ると、「スパイクないですか?」とズボンをたくし上げて、シャツもありあわせのものを着て、グラウンドに駆け出したのだとか。子どもたちや周囲は「なんで本田がここに!?」と大騒ぎになり、そんな中で本田は1時間半も、一度も休まずにボールをけり続けたといいます。その後も子どもたちとイヤというほど写真を撮ったとのこと。



 マスコミ向けに大きなことを言う一方で、市役所の人に礼儀正しく接したり、若いころから両親のことを決して悪く言わないなど、自分を支えてくれる人を大切にするという一面をもつ本田。チーム内でぶつかることも少なくなかったようですが、それでも、大阪時代のチームメイトは東京で行われる試合にまで応援に来ていることをみれば、周囲の人も自然と彼を支えたくなるようです。



 日本代表として活躍する今となっては、彼を応援する人は全国規模に。そんな中、代表を応援する活動として渋谷限定でマル秘アイテムが配られることをご存知でしょうか。



 実はW杯アジア最終予選のオーストラリア戦が行われる6月4日、渋谷マークシティー前と渋谷モヤイ像周辺で、代表の勝利を祈願した限定ミンティア「WINTIA」(ウィンティア)が配布されます。日時は当日の16時~のみと限られているので、かなりレアな「日本代表応援グッズ」といえそうです。



 代表選手たちの知られざるエピソードを知り、さらに「WINTIA」で縁起を担ぎながら応援すれば、より熱が入るかもしれません。