「滝沢歌舞伎 ZERO FINAL」、9トンの水を使用した「Memories」のラスト近く、濡れたまま桜と五条大橋を背に桜色の衣をかずくSnow Man。左から、渡辺翔太、向井康二、宮舘涼太、目黒蓮、岩本照、ラウール、阿部亮平、佐久間大介、深澤辰哉
写真=東川哲也(写真映像部)
「滝沢歌舞伎 ZERO FINAL」、9トンの水を使用した「Memories」のラスト近く、濡れたまま桜と五条大橋を背に桜色の衣をかずくSnow Man。左から、渡辺翔太、向井康二、宮舘涼太、目黒蓮、岩本照、ラウール、阿部亮平、佐久間大介、深澤辰哉 写真=東川哲也(写真映像部)

ここで司会から「このあとの時間も……」と声がかかり、滝沢秀明や故・ジャニー喜多川氏へのメッセージが述べられ、Snow Manらしいウィットと笑顔に満ちた会見は終了。

 公演内容は、昨年までの2幕制が1幕制となったのみならず、またもや、想像以上に変更されている。ファイナルにふさわしく、「氷」「蝶々」「お七」「道成寺」「蛇」「蜘蛛」と、Snow Manが主演となる以前の懐かしい演目がメドレーのように展開される。「腹筋太鼓」「五右衛門ZERO」「男と女の舞」といった演目はほぼそのままに、オープニングの「ひらりと桜」や、「組曲」「With Love」は新しい見せ方で。「Maybe」は渡辺翔太とラウールのコンビでの新演出となり、岩本照の変面は「僕以外の8人の」メンバーカラーの面8枚にパワーアップ。ファンにとってうれしいのは、昨年の「ZERO 2022」では演出が変更されていた「花鳥風月」の踊りが衣装含め“復活”したことだろう。ほかにも新曲「DA BOMB」や向井・目黒蓮・佐久間による「足跡」など、新たな演目や見どころが多数。メンバーが客席に下りてくる場面もあり、息もつかせぬ110分だ。

 今年は、ひとつの演目内でも、上手と下手を交替したり移動したりすることが増えたようだ。どの席からも自分の“担当”を少しでも近くで見られるようにという、ファンに対するSnow Manらしい気遣いの演出に感じられた。

「滝沢歌舞伎 ZERO FINAL」は、4月30日まで東京の新橋演舞場で上演。19~30日は全国の映画館で生中継(ライブビューイング)が予定されている。