ポルトガル2部に挑戦する三浦知良。写真:MB Media/アフロ:
ポルトガル2部に挑戦する三浦知良。写真:MB Media/アフロ:

 元日本代表のカズこと三浦知良が、J1・横浜FCからポルトガル2部・オリベイレンセに今夏まで期限付き移籍することが発表された。

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 現在55歳。昨年はJFLの鈴鹿に所属して18試合出場で2ゴールを挙げた。JFLレベルでも運動量、プレーの強度、スピードは、二回り以上年が離れた他の選手と比べて見劣りしてしまうことは否めない。だが、足元の技術、ポジション獲り、ゴールへの嗅覚は衰えていないことも確かだ。今回の海外挑戦の背景に、オリベイレンセのスポンサーが、横浜FCの親会社であることが大きく影響していることは間違いない。プレーヤーとしての価値だけでなく、マーケティングの側面は当然ある。SNS上では「客寄せパンダ。選手としての能力は評価されていない」、「現役の選手としてはもう通用するレベルでない。引き際を考えた方がいい」など手厳しいコメントが見られるが、カズを取材してきたスポーツ紙記者は反論する。

「広告塔と言われますが、それも選手の価値を示していると思います。カズに全く実力がないならオリベイレンセも獲得しません。映像でプレーを見て精査した上でチームにプラスアルファがあると判断している。出場時間は限られると思いますが、ゴールを決めたら盛り上がるでしょう。これもカズにしかできない挑戦です。トレーニングで誰よりも自分を追い込んでいますし、サッカーに向き合うストイックな姿勢は年を重ねても変わらない。60歳を超えても、必要としてくれるクラブがあるならカテゴリーを問わず現役でプレーしていると思います。辞める姿が想像できないですね」

 カズが現役を続けることに対して、賛否両論の意見がある。だが、否定的な見方から考えが変わった人も少なくない。野球評論家の張本勲氏もその一人だ。張本氏はご意見番を務めていたTBS系テレビ「サンデーモーニング」で、15年に当時J2横浜FCでプレーしていたカズがJリーグ最年長ゴール記録を更新したことについて、「カズファンには悪いけど、もうお辞めなさい」と引退勧告をして話題になった。

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