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 2017年の「スリー・ビルボード」で世界を熱狂させたマーティン・マクドナー監督の新作「イニシェリン島の精霊」。現在数々の批評家賞を総なめ中。本年のアカデミー賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞など大量ノミネートが確実視されている。

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 1923年のアイルランド西海岸沖のイニシェリン島。内戦に揺れる本土とは対照的にのどかな平和が保たれたこの島で、誰からも愛される素朴な男パードリック(コリン・ファレル)が、親友のコルム(ブレンダン・グリーソン)から突然「お前が嫌いになった」と絶交を告げられる。

 理由さえわからずに困惑したパードリックは、賢い妹のシボーン(ケリー・コンドン)たちの力を借りて関係修復を図るが、コルムは頑なにパードリックを拒絶する。やがてコルムは「これ以上お前が俺を煩わせたら、自分の指を切り落とす」という恐ろしい最後通告をパードリックに突きつける。2人の仲違いは、誰もが顔見知りである島民たちにも波紋を投げかけるが……。

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

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