イラスト/もりいくすお
イラスト/もりいくすお

 そんな売れっ子の『ヤクルト1000師匠』だが、私もたまに飲んでいる。どうもハッキリした夢を見ることが多い。何故か夢のなかでだいたい私はオシッコをしている。しかもこんなところでしては絶対にいかん!という場所で。校長室の花瓶の中へ。古墳内の石棺の中へ。「夜のヒットスタジオ」の本番中にひな壇で。ピーチ・ジョンの試着室で。開幕戦のバッターボックスで。自宅の電子レンジの中へ……。夢の中でそこかしこで放尿している私だが、目覚めても決してリアルでは粗相はしていない。でも寝覚めはスッキリ。ヤクルト1000、やるなぁ。信頼できるな、ヤクルト1000。

 ちなみにこれはステマじゃなく勝手に書いてます。すべて個人の感想と妄想。

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。この連載をまとめたエッセー集の第1弾『いちのすけのまくら』(朝日文庫、850円)が絶賛発売中。ぜひ!

週刊朝日  2022年6月24日号

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春風亭一之輔

春風亭一之輔

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/落語家。1978年、千葉県生まれ。得意ネタは初天神、粗忽の釘、笠碁、欠伸指南など。趣味は程をわきまえた飲酒、映画・芝居鑑賞、徒歩による散策、喫茶店めぐり、洗濯。この連載をまとめたエッセー集『いちのすけのまくら』『まくらが来りて笛を吹く』『まくらの森の満開の下』(朝日新聞出版)が絶賛発売中。ぜひ!

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