「この景色待ってたよ。ほんとに。ペンライトの多さに鳥肌立ちますよね」と、浮所。大勢のファンと同じ時を過ごせる喜びが、メンバー一人ひとりの表情ににじむ
「この景色待ってたよ。ほんとに。ペンライトの多さに鳥肌立ちますよね」と、浮所。大勢のファンと同じ時を過ごせる喜びが、メンバー一人ひとりの表情ににじむ

 ようやく、ここまで登ってきた。初の単独アリーナコンサート「美 少年 Spring Paradise~YOU & 美~」を4日間完走した美 少年。美しく、まっすぐに。大勢の“YOU”(ファン)と手を携え、正統派アイドルへの道をひた走る。

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「ぴあアリーナ、待たせたなあ! 俺たちが……美 少年だー!!」

 ライブが始まり、最初に声をあげたのは浮所飛貴(うきしょ・ひだか)だった。2016年に東京B少年としてユニットが結成されて以降、ひたむきに努力を重ね、今や4日間で約6万人を動員する単独コンサートを開けるまでの成長を遂げた。その喜びと自信に満ちた力強い雄たけびに、会場中のファンは心を震わせた。

 これまで支えてくれたすべてのファンへの感謝が込められたツアータイトルは、「YOU & 美(ビー)」。期待に胸を膨らませる約1万人の“YOU”と、麗しき“美”(美 少年)の夢のような2時間が幕を開ける。

 全28曲のセットリストは、東京B少年時代から大切に歌ってきたオリジナル曲はもちろん、6人の魅力を最大限に引き出すジャニーズの先輩たちの名曲がちりばめられた充実かつ納得のラインアップ。1曲目はもちろん、記念すべき初オリジナル曲「Cosmic Melody」。そして「君のために僕がいる」(嵐)で、尊敬する先輩に櫻井翔を挙げる那須雄登(ゆうと)が渾身のサクラップ(櫻井が歌うラップパート)を披露したところで、メンバーそれぞれの挨拶へ。

浮所「いつも半袖元気もりもり、浮所飛貴です! 調子はどうだい? 行けんのかい? 口説き落としてやるっ」

那須「みんな俺たちにものごっつ会いたかったかい? 俺たち生で見て、やっぱイケメンでしょ? 俺たちが美 少年でしょ?」

藤井直樹「元気、勇気、直樹ー! どうもー藤井直樹です。ペンライトで踊る準備をしまっしょー。グルグル回してー、よくできましたー!」

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