きゃりーぱみゅぱみゅ [撮影/写真部・戸嶋日菜乃、ヘアメイク/カワムラノゾミ]
きゃりーぱみゅぱみゅ [撮影/写真部・戸嶋日菜乃、ヘアメイク/カワムラノゾミ]

林:そんなに簡単にデビューできちゃったんだ。

きゃりー:でもあとで聞いたら、ちょうど別のプロジェクトの話が急になくなってしまったところで、ピンチヒッターだったらしいんです。たくさんの偶然が重なって、デビューに至りました。

林:スターの誕生って、そういう偶然が重なるんですね。私はきゃりーさんを「ファッションモンスター」から「わ~、おもしろい」と思って見てたんだけど、最近のヒット曲って、私みたいな年齢の人たちが口ずさむってことがほんとに少ないんですよ。でも、あれは老若男女、日本人はみんな口ずさんでましたよね。

きゃりー:「ファッションモンスター」はフェスで歌っても盛り上がるし、カラオケで「歌って」って言われて歌うとみんな喜ぶし。

林:えっ、カラオケできゃりーさん自身があれを歌ってくれるの?

きゃりー:歌います、歌います。カラオケ大好きなんです。

林:それはすごい。そして社会現象になって、本当にモンスターみたいになっていったけど、きゃりーさんのファンって、やっぱり女性が多いんですか。

きゃりー:それが、今は6対4ぐらいの割合で男性が多いんです。最初は圧倒的に女性が多かったんですけど、だんだん男性が増えてきましたね。

林:それはおもしろいですね。

きゃりー:じつは、「奇抜さ」を薄めると一気に男性ファンが増えます。“奇抜”というだけで男子は「別の世界の人」「遠い存在」みたいになっちゃうみたいで。逆に、髪をナチュラルな茶髪にして、服装も少しシンプルにすると、急に男性ファンが増えます。その分、“奇抜好き”な女子が少し減っちゃったりとか。ファン層って、そのときそのときのビジュアルとか楽曲で変わっていきますね。

林:“出待ち”なんかでコワい思いをしたことなんてありません?

きゃりー:ああ、1回だけありましたね。ただ、私のファンの方、たとえば私が結婚したとして、それで怒るような方は少ないですね。むしろ「幸せになってくれるならよかったよ」って思ってくれるファンのほうが多い気がします。

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