包茎手術する中高年男性が増加 その意外な理由と注意点 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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包茎手術する中高年男性が増加 その意外な理由と注意点

澤田憲週刊朝日#ヘルス
※写真はイメージです (GettyImages)

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 包茎手術やアンダーヘアの脱毛処理を受ける40~60代の中高年が増えている。人によっては「なぜその年になって?」と疑問に感じるだろう。背景には、十数年後のわが身に迫る「介護」の問題が見え隠れしている。

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 出版社に勤務する40代男性は、8年前、高熱で動けなくなった体験をきっかけに、「自分が介護されるときのこと」を考えるようになった。

「山へキャンプに行って帰ってきたあと、40度近い熱が出て、2週間くらいまともに動けなかったんです。当時は、アパートで一人暮らししていたので、看病してくれる人もおらず、ベッドでじっと寝ていることしかできませんでした」

 幸い、体調は快方に向かった。その後、男性は友人たちと飲みに行った折に、そのときの苦労話を披露したが、返ってきたのは意外な言葉だった。

「体がだるくて風呂にも入れないし、洗濯もできずに大変だったという話をしたら、『においとかやばそう』って言われたんです。もちろん冗談なのはわかりますけど、恥ずかしかったですね」

 そのときふと、男性の頭を不安がよぎった。将来、自力で入浴や排泄ができなくなったらどうなるのか。おむつになれば、日に何度も自分の下半身や尿便を他人に見られる。においも当然あるだろう。そう考えると、途端に自分が仮性包茎であることも気になってきた。

「やっぱり人に見られたくないという気持ちは強いですし、性器を清潔に保てるのかという不安もあります。認知症になったら、体の汚れや異常を自覚できなくなる可能性もありますし。手術したほうがいいのかとか、いろいろ考えちゃいますね」

 男性の心配は、杞憂と言い切れない。「令和2年版厚生労働白書」によると、2016年時点での健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は、男性が約72歳、女性が約75歳。平均寿命から健康寿命を差し引くと、男性は9年間、女性は12年間、家族や介護福祉士などの助けを借りながら生活することになる。ほとんどの人は、晩年に、入浴や排泄といった極めて私的で、個人の尊厳に関わる行為を「他人に任せる」ことになるのだ。


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