“阪神のドラ1”佐藤輝明に東尾修が期待 今後の投手対策も指南 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“阪神のドラ1”佐藤輝明に東尾修が期待 今後の投手対策も指南

連載「ときどきビーンボール」

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東尾修

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シーズンの活躍が期待される阪神の佐藤輝明 (c)朝日新聞社

シーズンの活躍が期待される阪神の佐藤輝明 (c)朝日新聞社

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、阪神・佐藤輝明選手に期待を寄せる。

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 阪神のドラフト1位の佐藤輝明がオープン戦でホームランを量産している。阪神ファンのみならず、プロ野球ファンにとって夢のある選手が出現したといえるだろう。

「オープン戦だから」という考えもあるけど、アピールが必要な投手にとって、打たせようと思って投げる球などないと言っていい。捕手が考えることはあるとはいえ、これだけ本塁打が打てるのは、シーズンに入っても同じバッティングができる可能性があるということ。どこかで壁に当たることはあるとは思うが、その潜在能力はプロでも通用する。

 体を使ってしっかりフルスイングしている中でも、体の軸がどの球に対してもブレない。まず、外角球に対して、左中間に打球を放ってもスタンドインできると実戦の早い段階で確信できたことが大きい。逆方向にも本塁打できるとわかれば、始動を早めたり、タイミングを探ったりといった作業の必要はなくなる。自分のタイミングで打てばいい。

 16日のヤクルト戦の映像を見たが、腕を畳んで内角球を右翼席に運んだ。内角球に対しても、球威がなければ、引っ張って右方向にも打てる。これを相手に見せたことは大きいよね。こうなると、佐藤輝の打撃を崩すには内外角をミックスして緩急を使うしかなくなる。

 必ず、スランプに陥る時は来る。崩れる時というのは、あらゆる球に手を出し、本来打てるはずの球も仕留められなくなる。だから、佐藤輝には、しっかりと「今できること」「やってはいけないこと」の線を引いて、公式戦を戦ってもらいたい。

 持ち味であるフルスイングをさせないために、相手バッテリーは縦の変化や外に離れていく球を使ってくるだろう。それを意識しすぎると、今度は直球に差し込まれることになる。悪循環に陥らないためには、「ストライクゾーン」をしっかりと決めることなのか、それ以外のことなのかは別として、自分の中の物差しをしっかりと持つこと。これだけ打てば、首脳陣も少々の結果が悪くてもスタメンを外すことはない。結果を過度にほしがらないことだ。


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