食パンで簡単タルト・タタン  (撮影/写真部・松永卓也)
食パンで簡単タルト・タタン  (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】リンゴは切った形を崩さずそのまま鍋に入れると、あとで盛り付けやすい。(左)リンゴに透明感が出たら、鍋をゆすってリンゴの上面にもシロップをなじませる。 (撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】リンゴは切った形を崩さずそのまま鍋に入れると、あとで盛り付けやすい。(左)リンゴに透明感が出たら、鍋をゆすってリンゴの上面にもシロップをなじませる。 (撮影/写真部・松永卓也)
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「食パンで簡単タルト・タタン」。

【ワンポイントアドバイスはこちら】

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 日本でもおなじみのフランス生まれの焼き菓子「タルト・タタン」。「タルト生地を作るのは難しい」「自宅にオーブンがない」という方でも鍋で手軽に作れるタルト・タタン風デザートをご紹介します。

 リンゴはもし手に入れば、酸味のある紅玉がおすすめです。まず4等分にし、芯とヘタを取って5ミリ厚に切ります。リンゴはバラバラにせず、切った状態でそのまま置いてください。

 次にバターを小さく切って鍋にちりばめ、グラニュー糖を全体に振り入れます。その上に、先ほどのリンゴを崩さないようにのせてください。こうすると最後に食パンの上に盛り付けやすく、しかもきれいに仕上がります。

 リンゴを鍋に並べたらフタをして、焦げないようにとろ火~弱火で煮てください。しばらく煮て透明感が出たら、鍋をゆすってシロップをなじませて完成です。リンゴをトーストしたパンにのせ、ミントを添えてどうぞ。年末年始、手作りデザートでお客さまをおもてなしするのもいいですね。

(構成/沖村かなみ)

■食パンで簡単タルト・タタン
【材料】(2人分)リンゴ1個、無塩バター20g、グラニュー糖30g、食パン2枚、ミント少々

【作り方】(1)リンゴは皮ごと4等分に切り、芯とヘタを取り、5mm厚に切る。(2)鍋に細かく切ったバター(10g)とグラニュー糖を全面に広げて入れる。(1)のリンゴを切った形を崩さないよう上にのせ、フタをしてとろ火~弱火で10分ほど煮る。(3)リンゴに透明感が出たら、フタをはずして鍋をゆすって、全体にシロップをなじませてから火を止める。(4)フライパンにバター(10g)を熱し、縦半分に切った食パンの両面を焼く。(5)皿に(4)のパンをのせ、上にリンゴを並べ、ミントを飾る。

【ワンポイントアドバイス】リンゴは切った形を崩さずそのまま鍋に入れると、あとで盛り付けやすい。リンゴに透明感が出たら、鍋をゆすってリンゴの上面にもシロップをなじませる。

週刊朝日  2020年12月18日号