「清宮は性格がのんびりしていると言われているせいか、危機感をあまり感じていないように見受けられます。求められる姿は不動の4番です。現状のように1軍のスタメンで使ったり使わなかったりではなく、2軍でみっちり鍛えて体も心も強くしたほうが彼の将来のためにも良いと思います」

 清宮とケースは違うが、ロッテの新人右腕で最速163キロの佐々木朗希も1軍に1年間帯同した。吉井理人投手コーチの指導の下で体力強化と技術向上に取り組み、1、2軍通じて実戦登板なし。状態が上がっていないため、今月上旬から宮崎で開催されている「フェニックス・リーグ」にも派遣されていない。

「過保護すぎるのでは」と周囲から懸念の声も上がるが、エースとして大きく育てたいという球団の意向があるのだろう。清宮と佐々木は、どのように進化するだろうか。(梅宮昌宗)

週刊朝日  2020年12月4日号