「(岸部)四郎は最後まで歌いたかったんだな」 ザ・タイガースの元メンバーらの思い出 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「(岸部)四郎は最後まで歌いたかったんだな」 ザ・タイガースの元メンバーらの思い出

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太田サトル週刊朝日
2013年に東京ドームであったザ・タイガースの再結成コンサート。車いすで出演した岸部四郎さん。右端が森本太郎さん/(c)朝日新聞

2013年に東京ドームであったザ・タイガースの再結成コンサート。車いすで出演した岸部四郎さん。右端が森本太郎さん/(c)朝日新聞

 人気グループのメンバー、タレント、俳優、司会者など幅広く活躍した岸部四郎さん。かつての共演者やザ・タイガースの元メンバーが思い出を語った。

 8月28日に拡張型心筋症による急性心不全のため、71歳で亡くなっていたことが発表された。

 沢田研二さんや兄で俳優の岸部一徳さんらがメンバーのザ・タイガースに、リズムギター、タンバリン担当の「シロー」として1969年に加入し、グループ解散後はドラマ「西遊記」シリーズの沙悟浄役や、ワイドショー「ルックルックこんにちは」の2代目司会者など、そのひょうひょうとしたキャラクターとともに長年親しまれてきた。

 ルックルックの人気コーナー「女ののど自慢」の進行を務めたタレントの夏木ゆたかさんは、岸部さんが司会について語ったことが印象に残っているという。

「あくまでも淡々とこなし、決して知ったかぶりをしないことだとおっしゃっていました。それが、四郎さん流の司会術なんですね。一流品の目利きはさすがで、スーツやブランド品の本物と偽物をすぐに見分けられ、『これは偽物だよ』と教えてもらったこともありました」

 華やかな活躍の一方で、趣味の骨董(ルビ/こっとう)品収集や他人の連帯保証人になったことなどが原因で、億単位の借金を抱え、98年に自己破産。レギュラー番組を降板するなどしたが、その後は「元金持ちやぞ!」「もう、金しかないなあ」というフレーズで、“いじられキャラ”のごとく、転落を自虐的な笑いのネタにするなどしていた。

 岸部さんと親しかった作家の竹内義和さんは、自身がパーソナリティーを務めていた人気ラジオ番組のイベントに、ゲストとして岸部さんが出演したときのことをこう振り返る。

「借金が話題だったこともあって、当時人気だった消費者金融のCMでおなじみのレオタード姿の女性ダンサーが躍った後に岸部さんが登場するという、今思えば大変失礼な演出で出ていただいたのですが、気を悪くされることもなく、おもしろがられていました」


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