コロナ“疑い”で病院からすぐに火葬場へ…顔さえ見られない葬儀の実態 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ“疑い”で病院からすぐに火葬場へ…顔さえ見られない葬儀の実態

鮎川哲也週刊朝日#新型コロナウイルス
新型コロナ陽性、ないしはコロナ疑いの遺体の引き取りの際、身に着ける防護服姿のたかほう葬祭のスタッフ (撮影/鮎川哲也)

新型コロナ陽性、ないしはコロナ疑いの遺体の引き取りの際、身に着ける防護服姿のたかほう葬祭のスタッフ (撮影/鮎川哲也)

新型コロナ、あるいは新型コロナ疑いで亡くなった場合 (週刊朝日2020年8月28日号より)

新型コロナ、あるいは新型コロナ疑いで亡くなった場合 (週刊朝日2020年8月28日号より)

 いろんなところに断られ、なんとか受け入れてくださいとお願いされたこともあったそうだ。

 通常、死亡してから24時間以内の火葬は禁止されている(墓地、埋葬等に関する法律第3条)。そのため、火葬場や一部の葬儀会社の冷蔵安置室でいったん安置することになる。しかし、新型コロナの疑いがある遺体は、火葬場や葬儀会社での安置を断られる場合が多いという。

 たかほう葬祭には、冷蔵安置室が備えられていることも、受け入れを決意する後押しとなった。

 新型コロナの疑いの遺体は、火葬する時間にも制限があるという。

 のちに、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律で、新型コロナの疑いの遺体は、24時間以内に火葬することができることになったため、病院からそのまま火葬場へ運ばれ直葬するケースが多くなっているという。

「私たちもやり方が少しずつわかり、防護服、ゴーグル、マスク、手袋を身につけアルコール消毒液を持っていくなどで対応するようになりました」(河原さん)

 たかほう葬祭では、新型コロナの疑いで亡くなった遺体を受け入れる場合、PCR検査の結果が出るまで消毒などの処置を施し、冷蔵安置室で預かる。陽性であれば、さらに感染対策をし、スタッフ1人で火葬場で火葬して遺骨を遺族に届ける。

 一方、陰性と判明し、新型コロナの“疑い”が晴れれば、通常どおりの葬儀を行う。ただ、3密を避けるために、会葬者の数は制限する。

「新型コロナの疑いで亡くなっても悲観しないでほしいです。可能であれば陰性か陽性かPCR検査結果を待ったほうがいい。陰性であれば、お葬式ができ、お顔を見られたり、お花を入れたりと、最期のお別れができるのですから。遺された人たちがみんな納得してお別れをすることが大事だと思います」(浜島さん)


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