コロナに感染したホストの気持ちは? 直木賞作家が週刊誌に望むこと (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナに感染したホストの気持ちは? 直木賞作家が週刊誌に望むこと

連載「出たとこ勝負」

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黒川博行週刊朝日#黒川博行
黒川博行・作家 (c)朝日新聞社

黒川博行・作家 (c)朝日新聞社

※写真はイメージです (GettyImages)

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 南アフリカを舞台にした映画の白眉(はくび)は『第9地区』だろう。ヨハネスブルクの上空に浮かぶ遭難した宇宙船と、難民になったエイリアンをエビと呼んで抑圧する人類。ニール・ブロムカンプ監督は過去のアパルトヘイト政策を思わせつつ、上質のエンターテインメントに仕上げている。『第9地区』は2010年のアカデミー賞作品賞に、あの『アバター』や『ハート・ロッカー』とともにノミネートされたが、受賞したのは『ハート~』だった。アカデミー作品賞は“おもしろい映画”に冷たい。

 話が逸(そ)れた──。コロナ禍と新聞だ。

 新聞はおもしろい。テレビでは報じない(報じても扱いが小さい)情報を整理して教えてくれる。総合週刊誌もそうあって欲しい。

 わたしがいま、週刊誌で取りあげて欲しいのは、

▼コロナ禍におけるパチンコ依存症者の思い──。

▼コロナウイルスに感染した新宿のホストの思い──。

▼公職選挙法違反罪で起訴された河井夫妻が自民党本部から支出を受けた一億五千万円について、買収に使ったとされる約三千万円を除く、あとの一億円以上の金をどうしたのか──。河井夫妻がこの金を党本部に返すことなく、自分たちの懐に入れたのなら、話は議員相手の買収どころではない。我々が国に納めた税金を盗みとっているのだ。

 書いているうちに腹が立ってきたから、台所に行って焼きそばをつくった。食うか、とよめはんにいったら無視された。

黒川博行(くろかわ・ひろゆき)/1949年生まれ、大阪府在住。86年に「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞、96年に「カウント・プラン」で日本推理作家協会賞、2014年に『破門』で直木賞。放し飼いにしているオカメインコのマキをこよなく愛する

週刊朝日  2020年7月24日号


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黒川博行

黒川博行(くろかわ・ひろゆき)/1949年生まれ、大阪府在住。86年に「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞、96年に「カウント・プラン」で日本推理作家協会賞、2014年に『破門』で直木賞。放し飼いにしているオカメインコのマキをこよなく愛する

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