グリコ・森永事件、後妻業……時代を先取りする黒川博行の最新作とは?
過払い金マフィア、マルチの親玉、カルトの宗務総長――社会に巣食う悪党が次々と殺害される。黒川博行さんの最新長編『悪逆』は、警察の動きを攪乱しながら凶行を続ける殺人犯と、事件を追う大阪府警捜査一課の刑事と所轄のベテラン部屋長の2視点で展開する、王道のクライム・サスペンスだ。黒川さんと30年の付き合いになる週刊朝日元編集長が、その人柄と黒川作品に宿る先見性についてつづる。
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10/6